メルセデス・ベンツの人気SUV「GLS」をブラバスが改造! なんと850馬力のモンスターが誕生

車両を持ち込んでのチューニングも可能

　メルセデス・ベンツをベースとしたコンプリートカーを製造するブラバスが、GLS 63 4MATICに850ps（625kW）/1450Nmの5.9リッターV8ツインターボエンジンを搭載した「ブラバス 850 XL」を発表した。これにより0−100km/h加速は4.2秒とベース車から0.4秒短縮され、リミッターが作動する最高速度は250km/hから300km/hへと高められている。

　585ps（430kW）/760Nmを発生するオリジナルの5.5リッターV8ツインターボエンジンに施されたチューニング内容は、シリンダーのボアアップと精密バランスのロングストローククランクシャフトへの換装による排気量の拡大、吸排気系と制御コンピュータの変更、大型ターボチャージャーの採用などによるもの。これだけの変更を加えられながらエンジンには3年または10万kmの保証が付帯しているというから、その完成度はさすが“自動車メーカー”製といえよう。

　シャシーでは、約30mmの車高ダウンとなるエアサスペンション制御ユニットや、21インチから23インチまでの鍛造アロイホイールを装着。風洞試験で形状を最適化したいずれもカーボンファイバー製のフロントバンパー、フロントスポイラーリップ、ディフューザーインサート、ルーフスポイラーと併せ、高められたエンジン出力に対応している。

　インテリアではファインレザーとアルカンターラの表皮ににオリジナルのウッドパネルやカーボンファイバー、アルミニウムなどを組み合わせ、独自の世界観を演出。さらに、より正確なギアシフトのため、アルミ製のシフトパドルが採用されている。

　ブラバス 850 XLはコンプリートカーとして受注販売されるほか、例によってすでに所有しているGLS 63を持ち込んでの改装にも対応しているとのことだ。