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【新型ジムニーカスタム大特集】本格4駆の悪路走破性を重視、ピストンウィライズの細部まで煮詰めた高機動仕様【ジムニー天国2022】

ナイトクロカンも楽しめるリアルオフローダー!

ピストン ウィライズ(以下ウィライズ)は、センスの良いドレスアップ&カスタムで定評のあるジムニー専門店だ。林道ツーリング、ロングドライブ、オフロード競技、キャンプのトランスポーターなど、オーナーの使用目的に最適なパーツを提案して、理想通りのチューニングを行っている。ドレスアップもお手の物だが、もっとも得意としているのがオフロードチューニングだ。

【写真18枚】オフロードチューニングを得意とするウィライズのジムニーを写真で見る

社長の高橋氏はウィライズを立ち上げる前からジムニー競技で数々の優勝を飾ってきた。今現在も競技への情熱は冷めやらず、ダート耐久レースに参戦し続け、つい最近も優勝を経験した現役のレーシングドライバー。だからそのチューニング技術に説得力があり、また見た目のファッション性にも優れるから、多くのユーザーから支持されているのだ。

純正のスピーカーはチープなのでスープアップ。オーディオ系も得意分野のひとつなのだ。

ウォーンVR EVO8-S。常用牽引力2,800kgを発揮するので、安心して(?)スタックできる。

サイドシルガードはマストアイテム。頑丈さで定評のラ・ノーズ製スチールモデルを装着。

このシエラは高橋氏が「自分の遊びクルマ」として仕上げた愛車。かなりキマっているが「まだまだ未完成状態なんですよ」と高橋氏。前後バンパーはオリジナルのスチール製で十分な強度を確保しているから、障害物に少しくらい当ててもボディをしっかりとガードする。そして、フロントには「第5の駆動輪」と呼ばれる、レスキュー作業かつ前進するためのリーサルウェポン「電動ウインチ」を搭載。これならスタックしても安心だからガンガン走れる。

攻めた走りをすると純正ステアリングダンパーは容量不足なので、ビルシュタイン製に交換。

PISTON WORKS製マフラーでファインチューン。中低速域のトルクアップを実現している。

ジムニー専用設計のボルクレーシングTE37X UL。1本5.45kgの軽量ながら高強度を誇る。

オリジナルの3インチアップサスペンションキットと265/75R16サイズのタイヤで最低地上高とボディクリアランスを向上。かなり楽しめる仕様だ。高橋氏は実際に荒れた林道を走り回っていて、ボディのあちこちに小枝に付けられたスクラッチが! ルーフライトが備わっているからナイトクロカンも楽しめる。これぞリアルオフローダーだ。

かっこよさと走破性の両立、大迫力のJB74シエラ

昨年、レトロで可愛いJB64を持ち込んだウィライズ。今年のクルマはガラッと変わってかなり厳つい。話を聞くと、このクルマKenzyがお客と遊ぶ時のクルマらしく、ルーフラックやウインチなどを装備し、どこでも行けるように作られているとのこと。Kenzyというと、ダート競技の印象が強い。国際ラリーでの入賞経験や、今年作ったJB23のスーパーマシンで、上のクラスを含めてオーバーオールで総合優勝を飾るなど、実績を残している。しかし、もともとクロカンやトライアルなどの競技経験もあり、そのセッティング能力には定評がある。そんなKenzyが久しぶりに作った自前の車両と聞き、筆者のテンションも若干上がり気味。

265/75R16という大径タイヤをオンでもオフでも使えるようにECUの現車打ちを行なっている。はっきり言って激変だ。

オンでの直進安定性向上とオフでの走破性を考慮し、タニグチ ファイナルLSD SPを装着。強い味方となるアイテムだ。

ラ・ノーズ製ハイクリアランスリーディングアームを装着。地面に対してのクリアランス向上はかなりの武器だ。

テストフィールドは、林道とクロカン。まずは林道からだ。ハード系競技のマシンビルダーということで、乗り味は硬いの? と思われがちだが、決してそんなことはない。むしろ柔らかく感じるほど。長丁場のレースで走るためには疲労が最大の敵となる。林道をトコトコ走るにあたり、その乗り味は快適そのもの。肩肘張らずに楽しく乗れる。

定番のピストン ビルシュタインダンパーと、ワークススプリング3インチアップが、ステージを選ばない走行性能を発揮。

次にクロカン。265/75R16という大径タイヤを装着している恩恵は大きい。ストローク量は十分。対地障害角が向上した前後バンパーのおかげで、障害地形に対してのアプローチがかなり楽。しなやかで良く動くサスペンションは、ハードな地形でも安心してアプローチできる。


ZEALトランスファーダウンギヤを装着。大径タイヤを履く場合、ハイ、ロー共に下げることがオールラウンダーへの近道。

ラ・ノーズ製レーシングトレーリングアームは、ほかに類をみないほどの強度を誇る。走りのキモとなるアイテムだ。

今後、さらなるポテンシャルアップを行う予定とのことで、今から楽しみだ。目的はクロカンだけでなくあらゆるジャンル、さまざまなフィールドで楽しめる仕様のオールラウンダーとのこと。キャンプや釣りなどのレジャーにも使える、インパクト大のオールラウンダーとなっているのがこのJB74なのだ。

SHOP’s VOICE(高橋Kenzyさん)

現行ジムニーはさまざまなカスタムが楽しめますが、その本質は本格的なオフロード4駆です。このシエラは迫力とカッコ良さを高めつつ、オフロード性能向上を追求してチューニング。これからも進化させますよ!

ピストンウィライズ ☎04-7120-2566 http://www.wirise.com/

 

ジムニー天国2022より転載
LE VOLANT web編集部

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