再生可能エネルギー電力を24時間供給可能なほか、最大400kWの4基のDC急速充電ステーションが設置されたポルシェの新充電スポット
最大400kWの高い充電性能、くつろいだ雰囲気、ポルシェ・チャージングサービスによる充電料金の一元管理。「ポルシェ・チャージングラウンジ」の利点は、2025年1月30日(木)にハンブルク市ラールシュテットにオープンした新拠点にも適用される。
このラウンジには、ポルシェの典型的なデザインが採用。スポーツカーメーカーであるポルシェは初めて、このラウンジにモジュール式のコンセプトを導入している。新拠点は、ポルシェ認定サービスセンター(PASZ)のすぐ隣であり、この場所は高速道路A1に近く。ドイツ国内北部への重要な中継地点なだけでなく、バルト海を行き来する行楽客にとっても便利な立地だ。
スポーツカーメーカーの電気自動車モデルはすべて、再生可能エネルギーによる電力を24時間供給することができる。敷地内には、最大400kWの充電容量を持つ合計4基のDC急速充電ステーションが設置されている。そのため、ポルシェの完全電気自動車は、ここで急速充電のポテンシャルを発揮することができる。たとえば、現行モデルの「タイカン」なら、10-80%の充電状態(SoC)まで、なんと18分で充電することができる。
ハンザ同盟都市の北東部にあるこの急速充電ステーションは、5番目の専用拠点である。ほかの充電ラウンジは、ビンゲン・アム・ライン、ヴュルツブルク近郊のエステンフェルト、コブラッハ(オーストリア)、インゴルシュタットにある。屋外には埋め込み式のスピーカーが設置され、快適な居心地を後押しし、新しいラウンジではコーヒーだけでなく、ソフトドリンクやスナック、ウォーター・ディスペンサーがある。さらにモダンなサニタリールームも充実しており、高性能のWiFi接続も可能だ。
【写真5枚】さまざまなサービスと居心地の良さが提供されるポルシェ・チャージングラウンジ
持続可能性を考慮した新しいコンセプト
「スタジオF.A.ポルシェ」(旧ポルシェデザイン・スタジオ)とのコラボレーションにより、ポルシェは専用の急速充電ステーション用にモジュール式のコンセプトを開発し、ハンブルクで初めて導入した。このアプローチは、すべてのポルシェ・チャージングラウンジの統一されたデザイン言語と、それぞれの敷地形状に合わせたデザインを組み合わせたもので、柔軟な拡張も可能となっている。
基礎はコンクリート製。しかし、この素材はモジュールではほとんど使用されていない。ほとんどのモジュールはスチール、ステンレス、木材、石材でできており、バーデン・ヴュルテンベルク州に本拠を置くポルシェのパートナーが再生可能エネルギーによる電力を使用しているという。
ポルシェのチャージングラウンジは、ヒートポンプによって暖房と空調が行われる。その一部は屋根の太陽光発電システムから供給される。デジタル・ビルディング・マネージメントが電力消費を最適化し、たとえば、宿泊客がいないときは照明を自動的に暗くする。
アクセスしやすく便利な処理
ポルシェ・チャージングラウンジは「ポルシェ・コミュニケーション マネージメント (PCM)」とマイポルシェアプリに表示されるため、簡単にアクセスできる。充電ステーションとラウンジエリアへのアクセスにはポルシェIDが必要だ。ナンバープレートもポルシェIDにリンクされている場合、ナンバープレート認識機能を使ってバリアが自動的に開く。
車両のナンバープレートは、マイポルシェアプリに保存することが可能。また、ポルシェ充電カードまたはマイポルシェアプリのQRコードを使用して、簡単に場所やラウンジにアクセスすることもできる。充電停止後の課金は、ポルシェ・チャージングサービスを通じて一元的に行われるが、その場での支払も可能となっている。