4月19日に発表された「BMW M4 CS」は、従来のM4クーぺ・コンペティションパッケージとM4 GTSの間を埋めるモデルとして誕生。1988年に登場したBMW M3(E30)エボリューションで始まったMスペシャルエディションの伝統を受け継ぐモデルだ。
460psの3.0リッターターボ搭載
M4 CSに搭載される3.0リッター直列6気筒ターボエンジンは、M4クーぺ・コペティションパッケージ用を10ps上回る460psを発揮。最大トルクは600Nmで、1580kgのボディを停止から3.9秒で0-100㎞/hに到達させる。最高速は280㎞/hでリミッターが介入する。このエンジンに組み合わせる7速のM DCTはオイルクーラーが別途、装備されている。
アダプティブMサスペンションや軽量な鍛造アルミホイールが標準装備され、高い運動性能に貢献。タイヤはミシュランのパイロットスポーツ・カップ2が標準装備され、サイズはフロントが265/35R19、リアが285/30R20。ニュルブルクリンク北コースのラップタイムは7分38秒を記録する実力が与えられた。
外観では、大型のエアインテークが設けられたフロントエプロンやカーボン製フロントスプリッター、リアディフューザー、カーボン製リップスポイラーなどが専用パーツとして採用した。エアスクープが設けられたボンネットやルーフはCFRP製。ブレーキはフロント用が4ピストン、リア用が2ピストンのキャリパーだ。
レザーとアルカンターラが張られたインテリアでは、専用デザインのシートが目をひく。ステアリングホイールのステッチやヘッドレスト、シートベルト、ドアノブにはBMWのMモデルを主張する3色のカラーがあしらわれている。
車両価格は11万6900ユーロ(約1400万円)と発表されている。日本への導入に関しては今後の発表を待つことになるが、M4クーぺの新たな選択肢として、上陸に期待したいところである。