ジャガーは同社のアッパーミドルモデル、「XF」シリーズにワゴンボディの「XF SPORTS BRAKE」(XFスポーツブレイク)を追加した。
「XF」シリーズは、すでにダイナミックな走りが自慢のサルーンとして定評あるモデルだが、「XF SPORTS BRAKE」は、サルーンの持つ走りの楽しさにワゴンならではの実用性をプラス。その一方でジャガーらしい優美さも兼ね備えている。その意味で、「XF SPORTS BRAKE」 はこのセグメントに一石を投じるモデルとなるだろう。
4月末に当サイトでもお伝えしたが、テニスの四大大会のひとつであるウィンブルドン選手権が行われるセンターコートでは、新型「XF SPORT BRAKE」の形を現したラインが描かれスポーティなフォルムが初公開された。ジャガーのデザイン・ディレクターである「イアン・カラム」は、「XF SPORT BRAKE」は、リアに向かう線だけでなくその先にも続くような曲線を描きスピードとスポーティさを感じさせるシルエットを創出。さらにジャガーユーザーが求めるダイナミックなデザインや、敏捷なハンドリングを損なうことなく実用性を高めたモデルであると説明する。実際、このモデルの前後重量配分は50:50という理想的な数値を実現している。
広大な室内には、ルーフ全体に設けられたパノラマルーフから自然光があふれ上質な空間をより明るく演出。ラゲッジルームも、通常の状態で565リットルの荷物を収納することが可能である。
そのハードウェアは、基本的にサルーンのテクノロジーが投入される。駆動方式にはFRに加え、先進的な4WD(全輪駆動)システムも採用。アダプティブサーフェスシステム (asr)、インテリジェントドライブラインダイナミクス (idd)などにより、コーナリング時のトラクションを向上させている。また、骨格はジャガー自慢のアルミ製で、ジャガーグループ最新のインジニアムエンジンを採用した。
優美なエクステリアと実用性の両立が魅力のモデルだが、スポーツ性もハイレベルだ。最高グレードには380psを発生するV型6気筒3.0リッタースーパーチャージャーエンジンに効率に優れたZF製8速オートマチックトランスミッション、そして先進的な全輪駆動システムと組み合わされ、0-100Km/h加速は5.5秒というスポーツカーレベルのパフォーマンスを発揮する。
ラインナップ
XF SPORTBRAKE ピュア
XF SPORTBRAKE プレステージ
XF SPORTBRAKE ポートフォリオ
XF SPORTBRAKE Rスポーツ
XF SPORTBRAKE S
ディーゼルエンジン
最高出力163ps 直列4気筒2.0リッターターボ
最高出力180PS 直列4気筒2.0リッターターボ
最高出力240PS 直列4気筒2.0リッターターボ
最高出力300ps V型6気筒3.0 リッターターボ
(それぞれ後輪駆動と全輪駆動のawdが選択可能)
ガソリンエンジン
最高出力250ps 直列4気筒2.0リッターターボ
最高出力380ps V型3.0リッターターボ
(それぞれ後輪駆動と全輪駆動のawdが選択可能)