コラム

【グッドウッド・リバイバル】なぜ名車たちは「ダンロップ」を履くのか? 住友ゴムが守り抜くヒストリック・レーシングの真髄《LE VOLANT LAB》

RAC TT Celebration presented by Dunlop
フォードGT40デモラン
左:第11代リッチモンド公爵、右:住友ゴム工業 山本悟会長。
左:第11代リッチモンド公爵、右:住友ゴム工業 山本悟会長。
クルマだけでなく、ダンロップのテニスの展示も。
1950年代のレーシング・マセラティは特設ピットに展示。
1955-1960年のレーシングスポーツによるセミ耐久、サセックストロフィーに鈴木幸典氏がジャガーDタイプで参戦。
1955年までのGPマシンによるバリーシーン・メモリアル。
1960年代のツーリングカーによるSt.メアリーズ・トロフィー。これはプロがドライブするパート1。
グッドウッド・リバイバル・ミーティング2026
グッドウッド・リバイバル・ミーティング2026
グッドウッド・リバイバル・ミーティング2026
RAC TTで優勝したアンドレ・ロッテラー/マーティン・ハルサ組のEタイプ・ライトウェイト・ロードラッグクーペ。
オースティンJ40ペダルカーによる恒例のセットリントンカップ。
クラシックなバイク専用のパドック。
グリッドガールがいるのもグッドウッド・リバイバルの特徴。
グッドウッド・リバイバルで名勝負を演じたバリー・シーンを偲び、息子のフレディ、親友のスティーブ・パリッシュ、ワイン・ガードナーがかつての愛機でデモラン。
我々のプレスルームもクラシック。
金曜夕方スタートのスターリング・モス・メモリアル・トロフィー。1963年までのGTによる60分耐久。
今年もロータス30S2で60s大排気量プロトによるウィットスン・トロフィーに出場した久保田克昭氏。後ろにダンロップロゴのが入ったグランドスタンドが見える。
戦時中は空軍基地だったこともあり、毎朝スピットファイア3機がデモフライト。
素晴らしいレースにはスタンディングオベーション。
服装だけでなく、サーキット内も1960年代にタイムスリップ。
毎朝行われた300台近いイタリアンスクーターのパレード。
夜までやっている会場外の移動遊園地もクラシック。
RAC TT Celebration presented by Dunlop

現地レポート:グッドウッド・リバイバル・ミーティング2026

世界最高峰のヒストリック・レーシング・イベント「グッドウッド・リバイバル・ミーティング2026」が2026年9月18日~20日に開催。最大のトピックは、住友ゴム工業(ダンロップ)が大会初の冠スポンサーに就任したことだ。なぜ名手や名車たちはダンロップを履き続けるのか。往年の匂いとスリリングな走りを守り抜く歴史的パートナーシップの真髄に迫る。

【画像26枚】伝説のフォードGT40も登場! ダンロップを履いて戦う珠玉のヒストリックカーたちの勇姿を見る

英国の伝統と日本の情熱が交差。歴史的パートナーシップの幕開け

「La Dolce Vita(甘い生活)」をキーワードに、1940年代から1960年代のイタリアン・カルチャーをフィーチャーしつつ、マセラティのトライデント誕生&モータースポーツ参戦100周年、ベスパ誕生80周年、バリー・シーンの初タイトル獲得50周年、ジャック・ブラバム生誕100周年&3度目のF1タイトル獲得60周年など、様々なサブテーマを設けてさる9月18日から20日にかけて開催された世界最高峰のヒストリック・レーシング・イベント、グッドウッド・リバイバル・ミーティング。

1958-1962年のリアエンジンFJで行われたチチェスターカップ。

その中でも最大のトピックだったのが、イベントのプレゼンティング・パートナー(冠スポンサー)として、2025年に欧米のダンロップの商標権を買収し、2026年からコミュニケーション・ブランドをダンロップに統一した住友ゴム工業が就任したことだ。実は日本企業がスポンサードするどころか、グッドウッド・リバイバルがプレゼンティング・パートナーを設定するのは、これが初めてのこと。その理由をグッドウッドの現領主で、このイベントの主宰である第11代リッチモンド公爵は、会場内“アールズコート”のダンロップ特設ブースで行われたプレゼンテーションでこうスピーチした。

左:第11代リッチモンド公爵、右:住友ゴム工業 山本悟会長。

左:第11代リッチモンド公爵、右:住友ゴム工業 山本悟会長。

「グッドウッドとダンロップには極めて長い歴史的な結びつきがあります。最初に関係を築いたのは、私の祖父であり第9代リッチモンド公爵でした。彼は1930年代に『フレディ・マーチ』の名でレースに出場し、ダンロップのタイヤを履いてブルックランズで勝利を収めました。そして、彼が1948年9月にこのモーターサーキットを開設した際、最初のサポーターのひとりとしてダンロップを迎え入れたのです」

その後、1998年に現リッチモンド公爵によって始められたグッドウッド・リバイバルが、クルマや施設、服装だけでなく、使用するタイヤを当時と同じバイアス構造のダンロップ・レーシングに限定しているのは有名な話で、まさに「起こるべくして起きた」パートナーシップなのだが、それを日本企業が繋げた……というのは実に興味深い。

「ダンロップが我が家へ帰ってきた日」130年の情熱と信念

この新たなパートナーシップを同席した住友ゴムの山本悟会長はこう表現する。

「本日は私たちにとって“新しい始まり”であると同時に、“ダンロップが我が家へと帰ってきた日(Dunlop is coming home)”でもあります。ダンロップには“人々のために、より良いものを創り出す”という信念があります。この信念のもと、130年以上の長きにわたり、私たちは新しい技術と情熱をもって、数々の挑戦をサポートしてきました。それは1948年もそうでしたし、今日もまったく変わりません」

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フォト=藤原よしお/Y. Fujiwara、藤原功三/K. Fujiwara
藤原よしお

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