「遊べる軽商用」がフルモデルチェンジへ。新型スペーシア ベースは2026年12月デビューか
スズキの「遊べる軽商用車」として独自の立ち位置を築いてきた「スペーシア ベース」が、いよいよフルモデルチェンジの時を迎えるのではないかと噂されている。独自に入手した情報によれば、次期型のデビューは2026年12月頃が有力だ。
2023年11月にベース車の「スペーシア」「スペーシア カスタム」が刷新され、2024年9月には「スペーシア ギア」も新世代へと移行した。従来世代のまま販売が続けられていたスペーシア ベースが刷新されれば、ついにスペーシアシリーズの新世代移行が完結することになる。
最大のトピックは待望の「マイルドハイブリッド」搭載
最大の注目ポイントは、パワートレインの大幅な進化だ。現在のスペーシア ベースは、最高出力52psのR06A型660cc直列3気筒自然吸気エンジンを搭載しており、マイルドハイブリッドは未採用である。これに対し次期型では、現行の乗用スペーシアと同様に、R06D型自然吸気エンジンに最新世代のマイルドハイブリッドを組み合わせたシステムが導入される可能性が高い。
減速時のエネルギーを利用して発電し、加速時にはモーターがエンジンをアシストするこの機構が採用されれば、燃費性能の向上はもちろんのこと、荷物積載時の発進や加速における扱いやすさなど、日常の使い勝手に大きなメリットがもたらされる。
オラオラ系の「カスタム顔」で存在感をアピールか
エクステリアの刷新も見逃せない。商用車らしいタフさを強調しつつも、最新スペーシアシリーズの流れを汲んだ専用デザインとなる見込みだ。スクープ班が作成した予想CGでは、「スペーシア カスタム」を彷彿とさせる大型グリルをベースに、ブラック加飾や専用バンパーを装着している。バンパー両端には縦型3連LEDランプが配置され、現行モデル以上に押し出しの強いフロントマスクとなっている。スズキからの公式発表前ではあるものの、乗用モデルとの差別化を図ってきた現行型の実績を考えれば、次期型でも強烈な独自のキャラクターが与えられることは想像に難くない。
進化する安全性と、継承される「遊べる荷室」
安全装備に関しても死角はない。交差点での衝突回避支援などに対応するため、ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせた最新の「デュアルセンサーブレーキサポートII」を含む、新世代の「スズキ セーフティ サポート」が展開されることが期待される。
一方で、スペーシア ベース最大の武器である荷室の使い勝手はキープコンセプトとなる模様だ。4ナンバー軽商用車としての高い積載能力を維持しつつ、空間を上下に分割したり、テーブルや車中泊のベッドベースとして活用できる「マルチボード」の自由度の高さは、新型でも重要なアピールポイントとして継承されるだろう。
N-VANとの一騎打ちへ。気になる価格設定は?
強力なライバルとして立ちはだかるのは、ホンダ「N-VAN」である。助手席側センターピラーレス構造による圧倒的な積載能力を誇るN-VANに対し、新型スペーシア ベースは乗用車ベースならではの快適性と、趣味に特化した独自の荷室アレンジで真っ向勝負を挑む構図となりそうだ。
懸念事項があるとすれば価格設定だ。2026年1月時点における現行スペーシア ベースの価格は、GF・2WDモデルで147万1800円からの設定となっている。次期型でマイルドハイブリッドや最新の安全・快適装備が標準化されれば、車両価格の上昇は避けられないだろう。いずれにせよ、4年ぶりの全面刷新が予想される「遊べる軽商用」の進化から目が離せない。
【ル・ボラン編集部より】
乗用車の快適性と商用車の積載性を高い次元で融合させたスペーシア ベース。従来型は軽商用車と侮れない静粛性や乗り心地を備えていたが、自然吸気エンジンゆえの発進トルクに物足りなさを覚える場面もあった。次期型でマイルドハイブリッドが搭載されれば、荷物積載時もモーターが静かに発進を後押しするだろう。最新の運転支援技術も加わり、長距離移動を伴う大人の趣味グルマとしても、その完成度は飛躍的に高まるはずだ。タフな道具感と乗用車の洗練が交差する、スズキならではの巧みなパッケージングに期待したい。




