コラム

【実車レポ・画像77枚】ジャガー「タイプ01」世界初公開。1030psの新生EVに息づく伝統と走りの核心《LE VOLANT LAB》

ジャガー・タイプ01
ジャガー・タイプ01
ジャガー・タイプ01のバッテリー
ジャガー・タイプ01:「Impossible Panel」と名づけられたボディパーツ
ジャガー・タイプ01:「Tri-Apex Node」と名づけられた巨大なダイキャスト製パーツ
ゲイドン本社で行われたジャガー・タイプ01のワークショップ
ゲイドン本社で行われたジャガー・タイプ01のワークショップ
ゲイドン本社で行われたジャガー・タイプ01のワークショップ
ゲイドン本社で行われたジャガー・タイプ01のワークショップ
ゲイドン本社で行われたジャガー・タイプ01のワークショップ
ゲイドン本社で行われたジャガー・タイプ01のワークショップ
ゲイドン本社で行われたジャガー・タイプ01のワークショップ
ジャガー・タイプ01と筆者の大谷達也氏
ジャガー・ブランドのヘリテージ
ジャガー・ブランドのヘリテージ

ゲイドン本社での独自取材で見えた、新生ジャガーの「実像」

「100%EV化されたラグジュアリーブランド」に生まれ変わる新生ジャガーにとって初の量産モデルとなる「タイプ01」がニューヨークで2026年10月6日(現地時間)、ワールドプレミアを飾った。

これに先立ってジャガー・ランドローバー・グループ本社が建つイギリス・ゲイドンで行われたタイプ01のワークショップに参加してきたので、その模様をリポートしよう。

ジャガー・タイプ01と筆者の大谷達也氏

ジャガー・タイプ01と筆者の大谷達也氏

今回のワークショップでは、偽装が取り払われたタイプ01の「生の姿」を目の当たりにするとともに、デザイナーやエンジニアなどからタイプ01の詳細について詳しい説明を受けたが、そこで強く印象に残ったことが2点ある。ひとつは「ジャガーの伝統に対するリスペクト」であり、もうひとつは「走りへのこだわり」だった。

【画像77枚】これが新生ジャガーの到達点。1030psを誇る「タイプ01」の前衛的なデザインとディテールをすべて見る

ロングノーズと流麗なショルダーラインに宿る「ジャガーの伝統」

では、タイプ01のどんなところに「伝統に対するリスペクト」が感じられたのか。まずはこの点から説明したい。

新生ジャガーの方向性を示すコンセプトカー「タイプ00」のワークショップが同じゲイドンで開催されたのは、およそ2年前のこと。私はこのイベントにも参加したが、記憶している限り、会場に歴代ジャガーの展示はなかった。しかし、今回は社内にXK120やXJクーペなどをディスプレイし、ジャガー・ヘリテイジを尊重する姿勢が感じられたのである。

タイプ01のデザイン・プレゼンテーションのなかでも歴代モデルは登場。ジャガー・ブランド初のモデルであるSS100やXK120、さらにはエンツォ・フェラーリをして「世界でもっとも美しいクルマ」と言わしめたEタイプがいずれもロングノーズを採用しており、その伝統がタイプ01にも受け継がれたことを暗示する映像が紹介された。

ゲイドン本社で行われたジャガー・タイプ01のワークショップ

確かにロングノーズがジャガーの伝統だったことは事実だが、このプロポーションはフロントエンジンのハイパフォーマンスカーにとって必然的な帰結であり、ジャガー固有のデザインとは言いがたい側面がある。

けれども、ロングノーズと並んでショルダーラインがボディの前後で緩やかに下降する点が紹介されると、俄然、歴代ジャガーとの近似性が感じられるようになった。

ジャガー・タイプ01:「Impossible Panel」と名づけられたボディパーツ

ジャガー・タイプ01:「Impossible Panel」と名づけられたボディパーツ

率直に申し上げれば、歴代ジャガーのデザインに共通性を見つけるのは難しい。事実、デザインチームのメンバーも「タイプ01では特定のモデルを参照するのではなく、より幅広くジャガーの伝統を受け継ぐデザインとした」という主旨の発言をしていたが、ロングノーズとショルダーラインが前後で下降するデザインはXK120、Eタイプ、そしてXJクーペなどでも採用されていた。そしてそれらとの関連性がプレゼンテーションのなかで示されたこと自体が、デザインチームが伝統へのリスペクトを抱いている明白な証拠だと思う。

ジャガー史上最強スペックを操るための異常なまでの「走りへのこだわり」

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Photo: JLR
大谷達也

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大学卒業後、電機メーカーの研究所にエンジニアとして勤務。1990年に自動車雑誌「CAR GRAPHIC」の編集部員へと転身。同誌副編集長に就任した後、2010年に退職し、フリーランスの自動車ライターとなる。現在はラグジュアリーカーを中心に軽自動車まで幅広く取材。先端技術やモータースポーツ関連の原稿執筆も数多く手がける。2024-2025 日本カー・オブ・ザ・イヤー選考員、日本自動車ジャーナリスト協会会員、日本モータースポーツ記者会会員。

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