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メルセデス・ベンツが世界最大のレストア拠点を刷新。16万点の純正部品と職人技で紡ぐ、300SLからヤングタイマーまでの歴史

メルセデス・ベンツ、大規模拡張を終えたフェルバッハの「クラシック・センター」をオープン

メルセデス・ベンツは2026年10月19日、大規模な改装と拡張工事を終えたドイツ・フェルバッハの「クラシック・センター」をオープンしたと発表した。合計約1万8000平方メートルへと拡大された敷地には、約1万平方メートルのワークショップと約70名のスペシャリストを擁し、同ブランドのクラシックカーを対象とした世界最大のレストア、サービス、修理拠点となる。1886年以来のあらゆる時代やモデルシリーズの車両に対し、メンテナンスからファクトリーレストア、車両販売、純正パーツ供給まで網羅的なサービスを提供する。

【画像18枚】世界で最も高価な「300 SLR ウーレンハウト・クーペ」や「300 SL」のレストア作業も公開! 拡張された「メルセデス・ベンツ・クラシック・センター」の内部を見る

6つの専門部門と新設備で完全なファクトリーレストアを内製化

今回の拡張では、既存のメイン拠点のすぐ近くに新たな施設が追加され、スペースと作業フローの再編成が行われた。6つの専門部門を擁する同センターは、クラシック・メルセデス・ベンツ車両に関するすべての作業をカバーしており、完全なファクトリーレストアをすべて内製で実施できる体制を整えている。

設備面では新たに塗装ブースやエンジンテストベンチが導入されたほか、金属加工やエンジン部品の加工を行う特殊な工作機械も追加された。設備の拡充と並行して人員体制も強化されている。経験豊富なスペシャリストが持つ特別な専門知識を次世代へと継承するため、メンター制度を通じて、現代の自動車専門職の訓練を終えた若手スタッフが熟練者とともに長期間作業にあたる仕組みも導入された。また、車両販売やスペアパーツ供給などの部門でもスタッフが増員されている。

なお、オープニングセレモニーでは、ペブルビーチ・コンクール・デレガンスの長年のチェアマンであるサンドラ・バトン氏に、メルセデス・ベンツ・ヘリテージGmbHのCEOであるマルクス・ブライトシュヴェルト氏から「メルセデス・ベンツ・ヘリテージ・ライフタイム・アチーブメント賞」が授与された。

グループ・アーカイブとの緊密な連携とヤングタイマーを含む個人顧客への注力

同センターの大きな強みとなっているのが、世界最大級の民間ビジネスアーカイブのひとつである「メルセデス・ベンツ・グループ・アーカイブ」が持つ歴史的知識へのアクセスだ。ワークショップではオリジナルの技術文書や設計データ、歴史的な背景資料を定期的に参照し、可能な限り忠実な作業を実行している。特に、実車とアーカイブでの綿密な調査に基づいて車両のオリジナリティとコンディションを評価する「メルセデス・ベンツ・メーカー鑑定書」の作成においては、両者の緊密な共同作業が行われ、コレクター界や市場で高く評価される詳細なドキュメントがまとめられる。

同センターは数十年にわたり、歴史的なグランプリ・レーシングカーから各モデルシリーズの最終生産車両まで、現在1100台以上を数えるメルセデス・ベンツの歴史的車両コレクションを管理してきた。今回のキャパシティ拡張により、そこで培われた専門技術はこれまで以上に個人の顧客へ向けて提供されることになる。対象は古いクラシックカーのオーナーだけでなく、R170型SLKやC219型初代CLS、251シリーズのRクラスといった、日常での使用頻度が高いヤングタイマーのドライバーにまで幅広く及ぶ。

約16万点の純正パーツ供給とヘリテージ部門の再編完了

クラシック車両の適切なメンテナンスと修理を支えるため、メルセデス・ベンツ・クラシックではメーカー仕様に従って製造される約16万点の「メルセデス・ベンツ・クラシック純正パーツ」を管理している。世界的な販売ネットワークを通じて、在庫のある交換部品や消耗品は通常24時間以内に配送可能だ。

2023年の設立以来、メルセデス・ベンツ・ミュージアムや車両コレクション、純正パーツ、車両販売、ブランドクラブなどブランドのすべての歴史的活動を統合してきたメルセデス・ベンツ・ヘリテージGmbHは、今回のクラシック・センターの拡張をもってクラシック部門の再編を完了した。カール・ベンツの特許出願から140周年の節目となる年に、「ヘリテージが未来を創る」という理念のもと、歴史的車両の長期的な保存と未来への継承をさらに推し進めていく構えだ。

【ル・ボラン編集部より】

最新のメルセデスに触れるたび、いかにデジタル化が進もうとも、根底に流れる「重厚かつ正確なハンドリング」や「圧倒的な安心感」は不変であることに気づかされる。今回のクラシック・センター拡張は、単なる過去の遺産保護ではない。300SLのような伝説的名車から初代CLSなどのヤングタイマーまで、当時の設計思想を高純度で現代の路上に蘇らせる試みだ。「最善か無か」という哲学で貫かれた往年の名車を自らの手で生かし続けることは、変革期にあるブランドが未来へ進むための揺るぎない羅針盤となるはずである。

【画像18枚】世界で最も高価な「300 SLR ウーレンハウト・クーペ」や「300 SL」のレストア作業も公開! 拡張された「メルセデス・ベンツ・クラシック・センター」の内部を見る

※この記事は、一部でAI(人工知能)を資料の翻訳・整理、および作文の補助として活用し、当編集部が独自の視点と経験に基づき加筆・修正したものです。最終的な編集責任は当編集部にあります。
Photo: Mercedes-Benz
LE VOLANT web編集部

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