SA/PAの慢性的な駐車スペース不足に対応。新たな解決策として注目される
高速道路のサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)の利用時に、駐車スペースが見つからなくて困った経験をした人も少なくないだろう。トイレへ行きたかったとき停められなければ、お金を払って高速に乗ったのに、と怒りがふつふつと沸いてくることもある。
駐車スペースに対して利用車両が多い場合は致し方ない面もあるのだが、こうした不便を解消すべく、西日本高速道路会社が「駐車マス増設策」に乗り出した。SA/PAの面積拡大は難しいが、駐車マスの描き方を工夫したり、流入部分に設けられたゼブラゾーンを安全に支障のない程度に縮小することで駐車スペースを増やすことができるとしている。この手法によって小型車マスが36から58に、大型車マスが15から25に増えるPAもあり、これだけ効果があれば混雑対策としてはかなり有効なはず。’20年度末までには混雑の激しい60カ所のSA/PAで駐車マス増設を行なう予定だが、こうした知恵を絞るやり方を東日本高速や中日本高速もぜひとり入れて欲しいところ。
あわせて混雑案内情報や駐車場ライブ映像の充実を進めていくというが、やはり絶対的な駐車マス増加のほうが効果はあるだろう。工事コストもさほどかからないであろうし、全国の高速SA/PAでぜひ実行して欲しいものだ。