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ボルボが吉利車の生産を2019年後半から開始

新ブランド「Lynk&Co」のSUVが第1弾。CMAプラットフォームを活用

 

’10年に中国資本の吉利グループ(浙江吉利控股集団)傘下に入り、このところグローバル販売、業績ともに好調なボルボが、吉利グループの新ブランド「Lynk&Co」の生産を始めると発表。すでに’15年には新グローバルブランドとして発表されており、その第1弾となる「Lynk&Co01」の生産を’19年後半には開始する。このLynk&Co01はボルボのコンパクトカー・プラットフォームであるCMA(コンパクト・モジュラー・アーキテクチャ)を活用し、XC40とコンポーネンツを共用するSUVとなる。基本骨格はXC40と共通ながら新ブランドにふさわしい独自のデザインとされ、一方で最新のコネクテッド機構を採用することでカーシェアやライドシェアといったモビリティサービスにも対応できる機能を与えられるという。

生産はベルギーにあるボルボのゲント工場が担当し、XC40と生産ラインを共用。高い品質管理体制によりプレミアムSUVにふさわしいクルマに仕上げるとボルボ幹部は述べている。生産開始とともにヨーロッパ市場に投入する考えで、この新ブランドのSUVがどう評価されるのか興味深いところだ。

Lynk&Coは吉利グループが70%、ボルボカーズが30%とそれぞれ出資して運営される形をとっており、ここで得たノウハウが吉利汽車のクルマにもフィードバックされる可能性も高い。ボルボはグローバル販売台数が60万台程度と、日米欧の巨大自動車メーカーに比べると規模はまだ小さいが、このところの伸び率は目ざましいものがあり、さらに吉利+ボルボの新ブランド展開により、吉利グループ全体のシェアはかなり拡大すると思われる。

Lynk&Coのクルマはすべてハイブリッドを含む電動化が図られ、コネクテッド機能の進化で前述のようなモビリティサービス、あるいは自動運転への対応も図られているという。01に次いで02および03のコンセプトモデルも発表したLynk&Coの動きが他のメーカーに影響を与えることになるのか。そのあたりにも注目したい。

 

田畑修

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