名誉のラップで運転禁止にピリオド
サウジアラビアは、これまでイスラム教の解釈を背景に世界で唯一、女性による自動車の運転が禁じられていたが6月24日に解禁。運転を認める法律が施行された。一部報道によれば、日付が変わると早速、この日を待ち望んでいた女性がクルマを運転する姿が見られたという。
アゼル・アル・ハマドさんも、この運転解禁を喜ぶひとり。彼女はサウジアラビアの女性レーサーで、サウジアラビア自動車連盟初の女性委員としてモータースポーツの発展に尽力してきており、国際自動車連盟(FIA)のモータースポーツ委員会のサウジアラビア代表も務めている。
ハマドさんはこれまで、自国で開催されるレースに出場できないでいた。今回、晴れて自国でのドライブが可能になった彼女は、ジャガー・ランドローバーとコラボレーションし、ジャガーFタイプのステアリングを握って自国のサーキットで名誉のラップを刻み、運転禁止の法律にピリオドを打った。
ハマドさんは、「私は子供の頃からクルマを愛していました。今日は私にとって、とても感慨深い日。私の人生で最も良いドライビングの瞬間になりました」とコメントしている。