約3億5300万円で落札
ポルシェの旧車部門「ポルシェクラシック」が進めてきた新プロジェクト「クラシック プロジェクトゴールド」は、最後の空冷ポルシェとなる993型911ターボ(1993〜1997年)を、リプロダクトするというもの。
搭載されるエンジンは、このモデルのために新たに生産することになった3.6リッターの水平対向6気筒ツインターボで、最高出力は450psを引き出す。この値は当時の993型911ターボのスペックである405psを大きく上回るものだ。
ボディはプロジェクト名に由来するゴールデンイエローメタリックでペイント。ホイールおよびインテリアはブラックが基調で、ホイールのリム部分やシート、内装の各部ステッチなど、随所にゴールドカラーが用いられており、ボディカラーとコーディネイトされている。インパネの助手席側には「Classic Series」のプレートが貼られ、特別なモデルであることがさりげなく主張されている。
完成車は9月27日に米国ラグナセカで開催されたイベント「ポルシェ・レンシュポルト・リユニオン」の場で公開され、その1カ月後の10月27日に、RMサザビーズのオークションにかけられた。落札額はなんと、274万3500ユーロ(約3億5300万円)。売上はポルシェ・スポーツカーの70周年を記念して設立された非営利団体「フェリー・ポルシェ財団」におさめられるとのこと。
空冷の911を含むクラシック・ポルシェの人気が健在であることが、今回のオークションによって改めて証明された。