最高出力は302㎰、外観もコンセプトカー通りの迫力
MINIの高性能モデル、JCW(ジョン・クーパー・ワークス)の頂点に位置付けられる「JCW GP」の市販型プロトタイプがキャッチされた。JCW GPは、元祖MINIによる1960年代のモンテカルロラリー連覇を筆頭とする、モータースポーツでの活躍にインスパイアされたモデルで、2006年に初代、2012年に2代目が発売。2017年にコンセプトカーとして公開された次期型は3代目となる。
カートランスポーターに積まれているプロトタイプは、コンセプトカーとは異なるグリル、エアインテーク、フロントスプリッター、大型ブレーキを装備。その一方、大きく張り出した前後フェンダーや巨大なリヤウイングはコンセプトカーから受け継がれており、エクスクルーシブなJCWとしての迫力は十二分。すでに開発が最終段階という公式アナウンスも出ているだけに、この姿が市販バージョンと見て間違いないだろう。
注目は搭載するパワーユニットだ。最新情報では、先ごろ日本でも発売された「BMW X2 M35i」が搭載する2L直列4気筒ターボエンジンを共有する可能性が高い。Ⅿ35iのアウトプットは306㎰/450Nmとなっているが、実現すれば最高出力はベースとなるJCWの231psから大幅アップとなることは確実。ウワサによれば、JCW GPの最高出力はBMW X2 M35iに限りなく近い302psになるという。すでにMINIは2020年から新型JCW GPを発売することをアナウンス。販売台数は限定3,000台と予想されているが、史上最強・最速となる市販MINIのワールドプレミアは9月のフランクフルト・ショーという説が有力だ。