エンジンとトランスミッションは最先端レベルに
2016年の3月で初代のデビューから20周年を迎えるメルセデス・ベンツSLKがマイナーチェンジを実施。ネーミングも新たにSLCを名乗ることになった。近年、メルセデスの車名は対象モデルの社内カテゴリーにベース車、もしくはセグメントを組み合わせたものが増えているが今回の変更もその例に漏れない。つまりSLCの場合は2シーターオープンのSLカテゴリーに属するCクラス級のモデル、ということになる。元々、SLKの「K」はSLの縮小版という意味だったが今回から末尾をCとすることで一層そのポジショニングが明確になったということもできそうだ。
とはいえ、マイナーチェンジということで見ための変更はさほど大きくない。エクステリアは、フロントマスクが最新のメルセデステイストとなりライト類をLED化。また、フロントグリルが最新のAクラスなどにも採用されるダイヤモンドグリルになったことが目立つ程度。内装についても基本的なデザインに変更はないので、現行SLKが急速に古く見える心配はないだろう。
一方、ハードウェアは現代的なアップデートを受けた。エンジンはベーシックなSLC180が搭載する1.6リッターターボとSLC200とSLC300が積む2タイプの2リッターターボ、SLC250dの2.2リッターディーゼルターボにメルセデスAMG SLC43の3リッターV6ツインターボを加えた計5種類。AMGを除く標準系のモデルからV6エンジン搭載車が消え、AMGもV8からV6になるなどダウンサイジング化が進行している。また、トランスミッションはディーゼルを含む上位3モデルで9速ATを標準化。180や200でもオプション設定されたほか、走行モード切り替え機構の「ダイナミックセレクト」も用意される。この新しいSLKの後継モデル、本国では’16年1月中旬から受注が開始される予定だ。