タッチパネルに指紋が付かないから神経質な人も大歓迎!?
運転がハンズフリーならほかの操作もハンズフリーで。完全マニュアルの「ピュア・ドライブ」、ドライブアシスト装置が積極的に介入する「アシスト」、完全自動の「オート・モード」という3つのドライブモードが用意された自動運転コンセプトカーをBMWが発表。「BMW i ビジョン・フューチャー・インタラクション」がそれで、まさに未来を感じさせるユーザーインターフェイスが提案されている。
インターフェイスの要となるのは3つのディスプレイ。車速や制限速度、あるいはナビ情報などの走行上重要なデータを表示するヘッドアップディスプレイ、それらに加えて燃費や航続距離などの一般的な情報を表示する、ステアリング奥の3Dディスプレイ、そして運転から開放された時間を有効活用するためにBMWオープン・モビリティ・クラウドから提供されるコンテンツを表示する、助手席側いっぱいに広がる横幅40cmの21インチ・セントラル・パノラマ・ディスプレイだ。
これだけでも未来感はかなりのものだけれど、真に注目すべきはその操作方法。オート・モードで運転がハンズフリーならそれ以外も基本的にハンズフリー、すなわちジェスチャーで行えるのだ。「エアタッチ」と称するその操作は、ダッシュボードに埋め込まれたセンサーで手の動きを感知して実行される。ディスプレイ上のアイコンをめがけてタッチするような手振りをすれば、実際に触れなくても操作が受け付けられる仕組みである。もちろんほかにも操作手段は用意されており、センターコンソールには同等の操作ができるタッチパネルを設置し、始動やシフト、ドライブモード切り替え、ハザードといった走行上重大な操作には物理スイッチを使う。スマートフォンとの連携も可能だ。
ユーザーインターフェイスに関するBMWの展示はこれだけにとどまらず、バイクも手掛けるBMWらしくヘッドアップディスプレイをマウントしたヘルメットや、日本でも認可が決定されたミラーレスカーも出展されている。近未来SF映画の世界はもう「目の前」だ。