共通のフロントマスクを確認。「718のロードスターとクーペ」という位置づけになる
昨年の911カレラ系に続き、今年予定されているマイナーチェンジを機にボクスター&ケイマンも過給+ダウンサイジング路線へと移行する。エンジンは新型の2リッター水平対向4気筒ターボとなり、これはカレラ系の新型3リッター6気筒エンジンと共通ボアピッチで、構成部品の多くを共有しつつ4気筒としたもの。気筒あたり排気量500ccというもっとも熱効率のいいゾーンを意識した設計で、燃費向上が図られる。なお両者ともSモデルは2.5リッターへと排気量を拡大、ターボもアップグレードした高出力エンジンが搭載される。
さて、ここからは先日ポルシェからも正式に発表されたが、ボクスター、ケイマンともこのマイナーチェンジを機に「718」をネーミングの頭に冠することになる。718という名称は、フラット4のミッドエンジンレイアウトで、1950年代のレースシーンで伝説となったモデル=550スパイダーの後継車にちなむもの。そして今後は一般的な自動車メーカーの戦略と同様、クーペのケイマンよりオープンモデルのボクスターの方が上位に位置づけられることになる。なお市場投入のタイミングだが、ボクスターは3月のジュネーブ・ショーでデビュー、ケイマンは初夏のロールアウトとなる模様だ。