テストコースで大迫力のドリフトも
アルピナが新型車のティーザー映像を公開した。ボディの大部分が渦巻き模様でカモフラージュされたクルマが荘厳なオペラをバックにテストコースを疾走する44秒の動画で、30秒を過ぎたあたりで「COMING SOON. A NEW BMW ALPINA」の文字が映し出される。
文字情報はそれのみ。どこかに「B7」と明示されているわけではない。けれど、登場するクルマのシルエットは紛れもなくBMW 7シリーズのそれだ。映像からは、通常の7シリーズよりもフロントバンパー下部の厚みが増しているのがわかり、スリットの入れ方がB5に酷似している。また、トランクフードの後端にはスポイラーがマウントされているのがはっきりと見て取れる。
7シリーズのトップモデルである750iおよび750Liは450psを発生する4.4リッターV8ツインターボエンジンを搭載している。新型B7のベースはおそらくこのモデルで、このところのアルピナ各モデルの状況からすれば、エンジンを換装するのではなくトップモデルのV8ターボをチューニングしてくるものと思われる。実際、BGMの向こうで鳴り響くエンジン音はV8のもののように聞こえる。やはりベース車の4.4リッターV8ターボをチューニングして搭載するB5と同様、ツインターボ化によりB5の600psと同等、もしくはそれ以上に仕上げられるはずだ。
公開時期と車両外観の完成度からして正式発表は直近のモーターショー、おそらくは3月のジュネーブがその舞台に選ばれる可能性が高い。