一丁締めで会議室の整頓も完了!
日産がなんと合図ひとつで自動的に定位置へと復帰するオフィスチェアを開発した。その名も「インテリジェント・パーキング・チェア」。これで日本のビジネスマンはわずらわしいイスの整理から解放される、と日産は胸を張るが、いまのところ市販される予定はない模様だ。
発想のもとは、同社のエクストレイルに搭載され、駐車時に自動でハンドル操作してドライバーをサポートする「インテリジェントパーキングアシスト」。脚部に内蔵したローラーによって自動操舵で全方位に移動できるイスに、天井の四隅に設置されたセンサーで得られる「トップビュー」を無線で伝え、あらかじめ指定された「駐車位置」へと移動させる仕組みだ。
日産によれば、メカニズムの詳細は異なるものの、「トップビューから位置を分析する」、「自動操舵により正確に移動位置をコントロールする」といった基本コンセプトはインテリジェントパーキングアシストと同じであり、「技術の日産が、人生を面白くする。」というコーポレートメッセージを具現化する技術プロモーションのひとつとして開発したとのことである。
実際の動作を紹介する動画を見てみると、まさに自動駐車。たくさんのイスがわらわらと定位置に戻っていく様子はポルターガイスト現象の逆回しといった様相だ。ただ、ひとつ気になる点が。自動復帰の合図は柏手ひとつなのだが、このオフィスチェアを使用しての会議中、誰かの発言に思わず手を打つ反応をしてしまったらどうなってしまうのだろうか? 2月19日から5日間、横浜市の日産グローバル本社ギャラリーに実物が展示され、実際に体験できるとのことなので、同じ疑問を持たれた方はぜひ足をお運びになって確かめていただきたい。
「インテリジェント・パーキング・チェア」展示
展示日程:2月19日(金)から23日(火)までの5日間
展示時間:各日10:00-20:00
展示場所:神奈川県横浜市高島町1-1-1 日産グローバル本社ギャラリー 1F