最大トルク1500Nmって……ホント!?
昨年のジュネーブ・モーターショーでメルセデスAMG S 65 ロングをベースにしたブラバス・ロケット900を公開したブラバスが、今年はそのクーペ版にあたる最新モデル、「ブラバス900ロケット・クーペ」を出展する。ベース車両はもちろんメルセデスAMG S 65クーペだ。
基本的なスペックは先発のサルーン版ロケット900と共通だ。鍛造の大径ピストンやロングストローククランクシャフトで6.0リッターV12エンジンの排気量を6.3リッターに拡大し、2基のターボチャージャーも大型化。加えて吸排気系も変更し、最高出力はベース車の630ps(463kW)から900ps(662kW)へ、最大トルクは1000Nmから1500Nm(ただしパワートレインの保護のため1200Nmに制限)へと強化されている。0-100km/h加速が3.7秒、最高速度が350km/h以上の動力性能値もロケット900サルーンと変わらない。
サスペンションは、21もしくは22インチの低扁平タイヤに合わせて調整されており、地上高が約15mmローダウンする。また、ハイパワーを効率よく路面に伝達できるよう、リアディファレンシャルはロック率が40%のリミテッドスリップデフに変更されている。
エクステリアでは前後のバンパーやリアのスポイラーとディフューザーがオリジナルに変更されており、21インチ(オプションで22インチ)のモノブロックホイールなどを装着。インテリアはライトブラウン&ウォームホワイトのレザー仕上げで、ブラバス・レースパドルシフター、フットペダル、ドアロックピンなどのアルミ製アイテムが盛り込まれた。
900ロケット・クーペはサルーンモデルと同様、コンプリートカーとして販売されるほか、ノーマルのS 65からの変更も受け付けるとのことだ。