かなり本格的な4WDシステムを搭載
ルノーは3月30日、ロシア市場向けの新たなコンパクトクロスオーバーSUVとして、新型キャプチャーを発売すると発表した。
この新型キャプチャー、アルファベット表記では「KAPTUR」となり、欧州や日本で販売中の「CAPTUR」とは頭文字が異なる。この理由は本ウェブサイトでも『いよいよ4WDがデビュー!? ルノーが「キャプチャー(?)4×4クロスオーバー」の発表を予告』で既報のとおり、ロシア語でグッドルッキング、コンフォータブル、ハイクオリティを意味する新型のコンセプトを表す言葉のイニシャルが「K」であることに由来している。
この新型キャプチャー最大の特徴は、駆動方式が4WDであることだ。これはロシア市場専用モデルとしての需要に応えるとともに、従来からラインナップされているダスターやコレオスといったSUVモデルの強化を図るのがルノーの狙いとなる。
4WD機構はロッキングファクター付きのセンターデフを備えた本格的なもので、ヘビーデューティ仕様のサスペンションとともに悪路走破性が高められている。ちなみに最低地上高は204mmを確保しているという。
ルノーの新世代デザインフィロソフィに則った内外装は、洗練性の高さが印象的。外観を欧州や日本で発売中のキャプチャーと見比べると、フロントグリルやバンパー下部に配されたコの字型LEDライト、アンダーガードなどが独特のディテールとして挙げられる。
全長4333×全幅1813×全高1613mmと発表されたボディサイズは、日本で現在販売中のキャプチャー(全長4125×全幅1780×全高1585mm)と比べると、若干大きくなっている。
搭載されるパワートレインは続報を待つことになるが、公表された写真(下記参照)からは、MTとAT両方のトランスミッションが用意されていることがうかがえる。
7インチサイズのタッチスクリーンを含むインフォテイメントシステムも最新型が採用され、オーディオストリーミングから携帯電話のハンズフリー接続、Bluetooth接続などが可能となっている。
ロシア市場向けとなるこの新型キャプチャーはモスクワ工場で生産される。本格的4WDを搭載するスタイリッシュなコンパクトクロスオーバーSUVとして、注目を浴びそうだ。