なんとMTが復活するという噂も
モデルライフ中期の大幅リフレッシュを果たした新型ポルシェ911(タイプ991)のラインナップに、いよいよGT3が投入される。夏には公開されるという新型は、大方の予想通り自然吸気の3.8リッター水平対抗6気筒エンジンを搭載するキープコンセプトな出来栄え。ボンネット先端のエアアウトレット、バンパー下にぐっと張り出したシャープなフロントスポイラー、そして遠目にもGT3とわかるリアスポイラーはもはや定番スタイルだが、このドイツ・ニュルブルクリンクサーキットを走行するテスト車を見ると、新しいボディに合わせてより空力的洗練を深めているといえそうだ。
ファンの心を捉えて止まない自然吸気フラット6は、排気量据え置きでスペック的には先代GT3の改良版という位置づけだが、それはレッドライン9000rpmの快感指数ナンバー1エンジン。猫も杓子も快適な優等生シャシー、そして「なんでもターボにお任せ」というクルマばかりが溢れる昨今にあって、各部の軽量化と辛口なシャシーを切れ味鋭い自然吸気フラット6と組み合わせるという、スポーツカーの大定番が継続されるのには喝采を送りたい。
もうひとつの朗報はMTを設定するという噂。クルマを操る楽しさではやはりマニュアル、そういう声が届いているのも嬉しい。
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Text:Makoto TAKEHIRA Photo:Apollo News Service
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