専用パーツで超高速域での優れた安定性を実現
日産自動車は5月27日、独ニュルブルクリンクにおいて、ニッサンGT-Rニスモのマイナーチェンジモデルを初公開した。お披露目の舞台がニュルブルクリンクとなったのは、そこがこのモデルの開発やチューニング、テストを重ねてきた場所だからだ。
2017年モデルで標準のGT-Rのボディ剛性が大幅に向上したことによって、GT-Rニスモの走行性能も引き上げられている。高められたダウンフォースとともに、超高速域まで含めたコーナリング時の安定性が向上。ボディ剛性向上に伴ってショックアブソーバやスプリング、スタビライザーのセットアップをより突き詰め、接地性や走行性能がアップしている。
搭載する3.8リッターV6ツインターボエンジン(型式VR38DETT)は600ps/652Nmを発揮。高められたボディ剛性や足まわりによって、このハイアウトプットをしっかりと路面に放つことが可能になったという。
ニスモ専用のカーボン製フロントバンパーは、カーボンファイバーシートを幾層にも重ねて精巧に作り上げることで、高い強度を実現。カナード形状のデザインがもたらすエアフローにより大きなダウンフォースを生み出す。同時にホイールハウス周辺の空気を吸引することで空力性能をさらに向上させるなど、これまでの日産車の中で最大のダウンフォース性能と、超高速域での優れた走行安定性を実現しているという。
インテリアでは、ダッシュボード上層部やステアリングホイール、センターアームレストに使用された高品質のアルカンターラレザーが目を引く。シートはレカロ製カーボンバケットシートで、アルカンターラを中央部分に用いたレザー仕上げとなる。
2017年モデルのニッサンGT-Rニスモは、エンジンが横浜工場、組み立ては栃木工場で行なわれる。発売時期や価格はいまのところ未発表である。