ボンネット一体型のルーフがまるごと開閉
ルノーはパリモーターショー2016において、EVの2シーターGTクーペコンセプト「TREZOR(トレザー)」を初披露した。
トレザーは、今後のルノー車のデザインにおける方向性を表現したコンセプトモデル。ボディは全長4700×全幅2180×全高1080mmのロー&ワイドなフォルムを描く。ホイールベースは2776mmだ。
パワーユニットは350ps/380Nmを引き出す電気モーターで、1600kgのボディを停止から4秒以下で100km/hまで加速させる能力を持つ。これには、フォーミュラE選手権で培ったスポーツEVに対するノウハウが注ぎ込まれているという。
ユニークなのはキャビンへのアクセス方法だ。ボンネットからルーフまでが一体型のパネルとなっており、それがまるごと前方に開閉する。乗員はサイドシルをまたいで乗り降りすることになる。インテリアでは、インパネには大型のタッチ式ディスプレイが備わるほか、レザーやウッドをはじめとする高級なマテリアルが用いられ、快適性が重視された設えだ。
フロントには21インチ、リアには22インチのホイールが装着され、コンチネンタルによるテイラーメイドのタイヤを組み合わせている。ちなみにホイールのスポークデザインは、パリのエッフェル塔がモチーフになっている。