約650万円でスーパーカーに並ぶタイム!
10月24日、GMはシボレー・カマロZL1が独ニュルブルクリンクサーキットの北コースで7分29秒60のラップタイムを記録したことを発表した。このタイムは前モデルに対して11.67秒速く、ポルシェ・カレラGTやBMW M4 GTSとほぼ同等。市販量産モデルとしては最速の部類に入る好記録だ。
タイムアタックに使用されたカマロZL1は、6点式ハーネスにデータ収集機器、ロールケージ、Sparco製のレーシングシートへの換装という変更を受けたのみで、あとは市販モデルの10速AT仕様と完全に同じ。とはいえ6.2リッターのLT4型V8スーパーチャージドエンジンは650hp/881Nmを発生し、マグネティックライドコントロールのサスペンションシステム、グッドイヤー製イーグルF1スーパーカー3の20インチ・タイヤ、前15.4インチディスク+6ピストンキャリパー/後14.4インチ+4ピストンキャリパーのBrembo製ブレーキシステム、ZL1専用のリアスポイラーとリアディフューザーなどを備えたスーパースポーツモデルだ。
カマロZL1のハンドリング担当エンジニアを務め、今回のアタックでステアリングを任されたドリュー・カテル氏は「オーバーステアと格闘し続けるドラマチックなアタックでしたが、ZL1はグリップと安定性に優れていたので、落ち着いて走ることができました。マグネティックライドコントロールとバランスのいいシャシーのおかげで、すべてのコーナーで正確なハンドリングと高いコーナリング速度を発揮してくれました」と語っている。
なお、兄貴分のシボレー・コルベットは、C6世代のZR1が7分19秒63の公式記録を所持しており、現行C7世代のZ06はそれを10秒ほど上回るというウワサがある。そしてこの第6世代のカマロは、日本にもまもなく正式導入される予定だ。