V10+PHVの新パワートレイン構想も?
新型パナメーラに続いてロングホイールベース(LWB)の「パナメーラ・エクゼクティブ」と、矢継ぎ早なモデル投入の続くポルシェだが、今度はかねてから噂されてきた「パナメーラ・クーペ」の試作車がスクープされた。
パナメーラ・クーペは2+2的レイアウトだといわれており、写真のように素のパナメーラよりセンターモジュールが短くショートホイールベース(SWB)化されている。現在被せられている外板はパナメーラの加工品だが、実際のクーペボディはこれよりルーフもノーズもぐっと低くなるはずだ。
プラットフォームは当然パナメーラと同じ大型後輪駆動車用「MSB」なのだが、やはりMSBを採用して先にデビューするベントレー・コンチネンタルGTと共通ホイールベースなのかどうかは不明。パナメーラ・クーペの仮想敵はもちろんメルセデス・ベンツSクラスクーペであり、スポーツカーメーカーとしては当然パフォーマンスでこれを上回ることが求められる。そこでエンジンは新世代2.9リッターのV6、4.0リッターのV8ツインターボだけでなく、4.8リッターのV10も用意される模様。V6には素のパナメーラ同様にプラグインハイリッド(PHV)も設定されるだろう。
MSBは単にボディ形状やサイズがフレキシブルなだけでなく、最初からLWBやPHVのための強化版モジュールがあり、V10+PHVシステムというようなパワートレイン構成の現代的スポーツカーを成立させることも視野に入れたプラットフォームなので、走りっぷりには大いに期待したい。
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Text:Makoto TAKEHIRA Photo:Apollo News Service
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