ブレない個性
ダイムラーは12月1日、メルセデス・ベンツGクラスが年産2万台を記録したことを発表した。この記録はGクラスの生産が1979年に始まって以来、初めてのことだという。
Gクラスはオーストリア・グラーツにあるマグナシュタイア社が生産を担当している。記念すべき今年2万台目のGクラスはメルセデスAMG G63。メルセデスのカスタマイズプログラムである「デジーノ」によるミスティックホワイトのボディカラーと、レザーインテリアをまとう1台だ。
1979年から37年に渡り、確かなファンを獲得しているGクラスの人気はどこにあるのか。メルセデス・ベンツのオフロード製品のトップを務めるDr.グンナーは、今回の記録を受けて次のようにコメントしている。
「オリジナルから受け継がれるタフなオフローダーとしての個性をそのままに、進化していく技術に合わせて最適化していくことによって、Gクラスはオフロードのアイコンとして偉大な成功を収めてきました。年産2万台という記録は、このモデルの品質の高さをお客様にご理解いただいていることを確認するのに十分なものです。非常に嬉しく思うとともに、私は37年間に渡ってこのモデルの生産に携わった従業員をとても誇りに思います」。
Gクラスは、時代とともに進化していく技術を上手く採り入れながらも、オリジナルの個性をブレずにキープしている稀有な存在だ。それが今なおファンの心を掴んで離さないのだろう。