進化型「BUDD-e」の可能性が大
12月22日、フォルクスワーゲンは北米国際自動車ショーにてI.D.ファミリーのニューモデルを公開することを明らかにした。I.D.は新時代の多機能車として2016年9月のパリ・モーターショーで発表されており、電気自動車用新モジュラープラットフォームのMEBを基盤としている。
I.D.ではレザースキャナー、超音波センサー、レーダーセンサー、カメラからの情報により完全に自律制御される自動運転機能が提案された。ステアリングホイールは備わるものの電動格納式で、不使用時はコクピットに完全に収容される仕組みが採用されている。
デトロイトで新たに公開されるI.D.ファミリーの新型車は、より長い航続距離と長距離ドライブに耐えうる室内空間が与えられているとのこと。オリジナルのI.D.が“未来のゴルフ”だとすれば、新型車は“未来のゴルフ・トゥーラン”に相当するモデルになるものと考えられる。
VWでは2016年1月のCESで“ワーゲンバス”のEV版ともいえる「BUDD-e」を発表しており、こちらは2020年頃の市販化を目指していると伝えられた。デトロイトで公開される新型車がそれに向けたスタディなのかは不明だが、近い将来、市販化されるものと期待してよさそうだ。