コラム

2016年はどんな年だった? 「メルセデス・ベンツ」の1年を振り返る

Eクラスに始まり、Eクラスに終わる

 

メルセデス・ベンツの2016年はデトロイトモーターショーでの「Eクラス」のワールドプレミアから始まりました。この新型Eクラスに採用される要素である、軽量、低燃費、先進運転支援システムが、その後に登場する2016年のニューモデルの基盤になっていきます。もちろん大流行のSUVや4ドアクーペといった最先端モデルも次々と登場します。

 

以下に2016年のニュースの中から主だったものを抜粋してみました。

 

新型「Eクラス」登場

 

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10代目となる新型「Eクラス」は1月にデビュー。ガソリンエンジンとディーゼルエンジンはともに6気筒と4気筒を用意します。4気筒のディーゼルエンジンは軽量でコンパクトなオールアルミの完全新設計。そしてモーターだけでも約30kmほど走行可能な、ハイブリッドからなるラインナップです。

 

さらに新開発の9Gトロニック(9AT)とエアサスペンションや84個のLEDライトを装備。極めつけは「DRIVE PILOT(ドライブパイロット)」と呼ばれる高機能の先進運転支援システムの登場です。このシステムはBOOSTのニュースでも紹介されている将来の完全自動運転のベースになるもので、セッティングの変更程度で自動運転が可能になるという優れものです。

 

この新型Eクラス、日本では7月に発売が開始されました。

 

「GLC」日本国内販売開始

 

Archivnummer: SSPIP48869

 

2月には“CクラスのSUV”である「GLC」が発売になりました。当初は直列4気筒のガソリン2.0リッター車のみでしたが、9月にはプラグインハイブリッドと367psのAMGモデルが加わりました。

 

「CLA」がマイナーチェンジ

 

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3月には「CLAクーペ」「CLAシューティングブレーク」のマイナーチェンジモデルが欧州で発表されます。本国仕様では低燃費の1.5リッターターボディーゼルエンジン2.0リッターガソリンターボエンジンに4輪駆動を組み合わせた新グレードが導入されました。日本へは8月に上陸しました。

 

「Eクラス」の中国向けロングボディも

 

Langversion der neuen E-Klasse Limousine Long-wheelbase version

 

Eクラスのロングホイールベース仕様「Eクラス・ロング」は、中国市場向けに開発され、ボディサイズは標準モデルに比べて全長とホイールベースがいずれも140mm拡大されており、リアシートの足元空間は134mmもプラスされています。後席がもっとも重要視される中国市場だからこその特別なボディです。4月の北京モーターショーで発表されました。

 

「GLEクーペ」が日本に上陸

                                   292324           GLE 350 BlueTEC 4MATIC                           10.12.2014         1         C292 2015 New Model [806] (MB-ECE)         MS/PCI                                                                 [0530100000]设计/外部设计         GLE 350 BlueTEC 4MATIC, diamantsilber (988)         GLE Coupé, GLE 350 BlueTEC 4MATIC, diamantsilber (988), 50,8 cm (20") Leichtmetallräder im 10-Speichen-Design (50R), LED Intelligent Light System (642)                  事实和信息</ph_cat

同じく4月、日本ではSUVの力強さと流麗なクーペデザインを両立したSUV「GLEクーペ」が発表されました。ノーマルモデルは最高出力258psとともに最大620Nmもの強大なトルクを発生する、3.0リッターのV6 直噴ディーゼルターボエンジンを搭載します。

 

新型「SL」発売

Archivnummer: SSPIP59975

6月にはオープンカーの開放感とクーペの快適性を両立する、「SL」の新型が日本に上陸します。自慢の「バリオルーフシステム」は、40km/hまでであれば開閉作業を走りながら継続することが可能になりました。3.0リッターV6ツインターボエンジンと4.7リッターV8ツインターボエンジンを搭載。さらにAMGモデルには5.5リッターV8ツインターボ、6.0リッターV12ツインターボが設定されます。

Mercedes-Benz E-Class Estate (BR 213), 2016

 

新型「Eクラス・エステート」発表

 

同じく6月には、6世代目となる新型「Eクラス・エステート」が欧州で発表。4種類のガソリンエンジン、3種類のディーゼルエンジンが用意され、さらにAMGモデルも設定しています。荷室容量はクラス最大となり、半自動運転のDRIVE PILOTも導入されました。最近ではSUVに押され気味のステーションワゴンですが、欧州では復活の兆しをみせているようです。日本には11月に導入されました。

 

バスこそ自動運転

 

Weltpremiere: Mercedes-Benz Future Bus mit CityPilot – Meilenstein auf dem Weg zum autonom fahrenden Stadtbus

 

7月、「メルセデス・ベンツ フューチャー バス」というコンセプトモデルが発表されました。次世代の都市型公共交通機関として、半自動運転技術「シティパイロット」を搭載し、ステアリングやペダルをバス自身が操作し、停留所に止まれば自動的にドアが開閉されるというものです。すでに20kmの行程をドライバーが直接操作することなく、実験を完了したとされています。

 

各メーカーが開発にしのぎを削る自動運転ですが、完全自動運転を最初に実現するのは、公共交通機関であるバスが最初になるとみられています。このフューチャーバスは、大型バスでトップシェアを誇るダイムラーならでは試みといえるでしょう。

 

初のピックアップトラック「Xクラス」登場!

 

Mercedes-Benz Concept X-CLASS – Erster Ausblick auf den neuen Pickup mit Stern

 

「コンセプトXクラス」はメルセデス初のピックアップトラックのコンセプトで、10月に発表されました。2017年後半には「Xクラス」として、南米、南アフリカ、オセアニア、そして欧州で市販される予定です。全高が1.9mにもなる巨大サイズで、生産はルノー・日産の協力のもとに行われるそう。それにしても、なぜメルセデスがピックアップを? しかもなぜ世界最大のマーケットである北米で発売されないのか? 考えられるのは、北米においてピックアップは安さが魅力。Xクラスは高級装備のためかなり高価になるはずで、北米のユーザーには受け入れられないという事情がありそうです。なにせメルセデスですから。

 

「Gクラス」の装備をアップデート

 

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装備に改良が施された「Gクラス」は11月に発売。標準装備される最新のコマンドシステムは大型のディスプレイを備え、Apple CarPlayおよびAndroid Autoにも対応。インターネット接続や車両設定が容易になるなど、多くの機能が備わっています。誕生から37年目に販売記録を打ち立てる人気車種である「Gクラス」にも、最新アイテムが必須となったのです。

 

45カ月連続で過去最高の販売記録を達成

 

次は2016年も好調な販売についてです。ダイムラーは11月の販売台数を18万2602台と前年同月比12.7%増やし、45カ月連続で過去最高記録を達成したことを発表しました。これによりメルセデス・ベンツの2016年の販売台数は、11月の時点で2015年の販売台数を上回る189万3619台を記録しています。地域別では欧州で好調となったほか、中国とメキシコでも販売記録を更新しています。

 

「Eクラス・クーペ」発売

 

Mercedes-Benz E-Klasse Coupé ( C 238 ), 2016

 

12月に発表されたエレガントなクーペスタイルの新型「Eクラス・クーペ」は、最新の運転支援システム、部分的な自動運転のオプションを特徴とし、2.0リッター直4ディーゼル、2.0リッター直4ガソリンターボ、3.0リッターV6ガソリンターボというエンジンラインナップで、すべてに9速ATの9G-TRONICが標準装備されます。

 

総括

これら以外にもさまざまな話題を提供してくれたメルセデス・ベンツですが、目立ったのは完全自動運転にもっとも近い運転支援システムの「DRIVE PILOT(ドライブパイロット)」をさまざまなクルマに続々と搭載してきたことでしょう。またSUVやクーペ、そして4ドアセダンと、主要ジャンルをくまなくブラッシュアップしてきました。いま求めらているクルマに「安全性」と「低燃費」をどこよりも早く、そして最高の性能で与え続けているからこその高いブランド力だということを改めて認識させてくれる2016年でした。

 

H.Tanaka

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