1月上旬、ベントレー・モーターズのヴォルフガング・デュルハイマー会長兼CEOは、米国デトロイトで毎年開催される「Automotive News World Congress」において、ラグジュアリーモビリティの未来と、ベントレーの役割について説明した。
ベントレーならではのテクノロジー
そしてその中で「これからの10年間、デジタル世代が新たな顧客層として浮上することで、高級車メーカーは劇的な変化に直面することになる」と述べ、彼らはテクノロジー、情報、および利便性への妨げのない瞬時のアクセスを望むとした。
その一方で、未来の顧客も引き続き伝統、レガシー、およびクラフトマンシップを非常に高く評価し、美しく、高品質で本物志向のデザインを求めることが調査によって示されたという。ただ従来型の顧客と異なるのは、そこに使用されるすべての素材において持続可能性が明示されなければならないという点だ。
また、そんな未来の高級車マーケットにおいてCEOが成功を信じて疑わないのが、オーナーの生活を向上させる多様で洗練されたコンシェルジュスタイルのサービスだ。それは顧客と単に1台の車でつながるだけでなく、世界中でベントレーのカスタマーネットワーク~それはある意味“クラブ”のような~を展開、会員に世界中の都市においてラグジュアリーなモビリティソリューションを提供する、というようなサービスのことである。
具体的な次世代テクノロジーも発表された。そのひとつがウッドパネルを覆い、オーディオやエアコンシステムの操作に使用する時以外は人目につかないOLED(有機発光ダイオード)の超薄型スクリーンだ。ベントレーのオーナーにとってはエアコンのスイッチさえ無粋であってはならない。そんなベントレーならではのテクノロジーといえるだろう。