オペルはジュネーブショー2017で、フルモデルチェンジを受けて2代目に進化したフラッグシップモデルの「インシグニア」を初公開。流麗なルーフラインを持つ4ドアクーペスタイルの「グランドスポーツ」と、ステーションワゴンの「スポーツツアラー」が同時にデビューを飾った。
大幅な軽量化を実施
全長は4897mmと、ボディは若干拡大されたものの、徹底した軽量化策により先代より車重が175kg軽くなっている。エンジンは165ps/250Nmの1.5リッターターボと、260ps/400Nmの2.0リッターターボのガソリン仕様のほか、1.6リッターと2.0リッターのディーゼル仕様が設定され、8速ATまたは6速MTを組み合わせる。
新型インシグニアには先進の装備や技術が多彩に採用された。ヘッドライトにはマトリクスLEDの「オペル・インテリラックスLED」を導入したほか、運転支援システムではアクティブ・レーン・キープ・アシストを搭載。さらにヘッドアップディスプレイも備わった。
スポーツツアラーには最大で1665リッターの容量を持つラゲッジルームが備わるほか、ハンズフリー機能付きテールゲートが採用され、ユーティリティ性能が高められている。
オペルといえば、先ごろ発表されたPSAグループによる買収が話題だ。PSAグループはこれまでの親会社だったGMから総額2650億円でオペル(英国のヴォグゾールなどを含む)を手に入れる。これによりPSAグループはVWグループに次ぐ欧州第2位のメーカーとなる。今回発表した新型インシグニアは、オペルのオリジナルとして最後のモデルになるのかもしれない。