ポルシェAGは、2017年3月14日から5月14日までの期間、独ツッフェンハウゼンのポルシェ・ミュージアムにおいて、伝説的レーシングドライバーである「ヴァルター・レアル」の70歳の誕生日を記念して、「Genius on wheels(運転の天才)」というタイトルの特別展示会を開催する。
展示車はカレラGTSラリー「モネ」など
ポルシェとレアルの関係が公式にスタートしたのは、世界耐久選手権で2度の優勝を飾っていた彼を、ファクトリードライバーとして迎えた1981年にはじまる。以来、彼はトランザム、IMSA、パイクスピーク・ヒルクライム、ドイツ・ツーリングカー選手権など、あらゆるクラスやシリーズで優勝を飾り、最も多才なレーシングドライバーとしての評価を確立。ラリーとレースの両方で世界選手権タイトルを獲得した、モータースポーツ史上数少ないドライバーのひとりとなった。
またレアルは、ドライビングスキルとハンドリングをわかりやすく正確に説明する能力に長けており、1993年からはポルシェのテストドライバーとしても活躍。数々のスポーツカーの開発に貢献した。これに敬意を表し、ヴァイザッハの研究開発センターにあるテストコースのコーナーには、間もなく彼の名前が正式に冠されることになるという。
この特別展では、彼とポルシェの長年に渡る協力関係に焦点をあて、彼がステアリングを握った数々のマシンを展示。具体的には最初に購入したポルシェである365 B 1600クーペをはじめ、カレラGTSラリー「モネ」、911 SCクーペ サンレモ、924 GTPル・マン、911カレラ2カップ レーシングカー、カレラGTなど。さらにアウディ・ミュージアムから貸し出されたアウディS1グループBも華を添えるという。
この時期に南ドイツを訪れる予定のある方は、ぜひポルシェ・ミュージアムを予定に加えてはいかがだろうか。