ニューモデル

自慢の5気筒は新設計に アウディTT RSが6年ぶりにリニューアル

アウディ ジャパンは3月28日、フルモデルチェンジを受けたTTシリースのトップモデル、新型「アウディTT RS」の受注を開始した。5月中旬より全国25のAudi Sport店および全国124のアウディ正規ディーラーを通じて発売する。税込車両価格はクーぺが962万円、ロードスターが978万円で、いずれもステアリング位置は左右から選べる。

 

新しい2.5Lターボは400psを実現

 

2.5リッターの直列5気筒ターボエンジンは、新開発のオールアルミ製に移行。400ps/480Nmのアウトプットは先代型と比べて60ps/30Nmの上乗せとなる。トランスミッションは7速Sトロニックで、クワトロシステムの採用で4輪を駆動する。0-100㎞/h加速はクーぺで3.7秒、ロードスターで3.9秒をマーク。歴代TT最速である。その一方で、JC08モード燃費は11.7㎞/Lを実現するなど、燃費・環境性能にも磨きがかかっている。

 

新型TT RSに搭載されたクワトロシステムは、コンパクトかつ軽量な電子油圧制御式の多版クラッチをプロペラシャフトの後部に配置することで、前後重量配分が最適化されている。これをTT RSとしては初となる「アウディ ドライブ セレクト」と協調制御することによって、先代型よりも緻密な制御を可能にした。なお、アウディ ドライブ セレクトは「コンフォート」、「オート」、「ダイナミック」、「インディビデュアル」の4モードから任意の選択が可能だ。

 

コーナリング時には狙いどおりのラインをトレースするようトルク配分を調整し、ドリフト状態になった場合でもESC(横滑り防止装置)が内輪のブレーキを調整する。ESCはボタン操作でキャンセルすることもできる。

 

Audi TT RS Coupé and TT RS Roadster: the sporty vanguard of the

 

エクステリアでは、ハニカムメッシュのシングルフレームグリルや専用のフロントバンパー、固定式リヤスポイラーが装着され、ハイパフォーマンスモデルを主張する。アウディの量産モデルとしては初めてテールライトにOLED(有機発光ダイオード)をオプション設定しているのも新型の特徴だ。インテリアでは12.3インチのTFTディスプレイを採用し、ナビゲーションシステムをはじめとするさまざまな情報を表示できる「アウディ バーチャル コックピット」が標準装備された点が新しい。

 

TT RSロードスターには、電動ソフトトップを採用。開閉は10秒で完了し、50㎞/h以下なら走行中の開閉操作が可能となっている。また、オプションでエアスカーフが用意されている。

 

 

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