2017年中に急速充電設備を1万基以上に
今年の第1四半期(1〜3月)に過去最高の販売台数を記録し、株式の時価総額はGM(ゼネラルモータース)をも超えたテスラ・モータース。今年夏に発売 を予定しているテスラ・モデル3の受注も順調で、3万5000ドルからというEVへの期待は大きい。
一方でスーパーチャージャーと名付けられた急速充電設備の不足も認識しており、その拡充を積極的に進める方針を打ち出した。今年初めには世界で約5000 基だったスーパーチャージャーを倍増させ、1万基まで増やす計画を発表。北米では2.5倍、カリフォルニア州だけで1000以上の設置を目指すとしている。充電施設の大型化も図る考えで、ハイウェイ沿い以外の場所にも設置を進めていく予定。投資額には言及していないが、かなりの資金を投入すると思われる。
日本では日産や三菱のディーラー設置分も含めて7133基のチャデモ規格の急速充電器が整備され、グローバルでは約1万4000基に達している。これにテスラの計画する1万基が加われば、かなりの充電インフラが整うことになる(テスラはアダプター使用によりチャデモ規格の急速充電器も使用可能)。なかなか普及が難しい状況にある電気自動車だが、テスラの充電器倍増計画がひとつのブレークスルーとなり得るのか。モデル3が登場する今年後半には答えが出ることになりそうだ。