スノーボーダーを牽引して最高速を達成!
マセラティはこのほど、同社のSUVレヴァンテを使った、あるユニークな試みでギネス世界記録を樹立した。それは、氷雪上でスノーボーダーを牽引した状態で最高速に挑むというもの。
2018年2月19日。舞台はスイス・サンモリッツ。一面が氷雪に包まれた湖には、マセラティ・レヴァンテに牽引されたひとりのスノーボーダーの姿が。彼は英国で最速のスノーボーダーの異名を持つ、ジェイミー・バローだ。25歳のジェイミーはイギリスのスノーボードクロスチームに在籍していたが、2013年に事故でチーム離脱を余儀なくされた。しかし、その後クルマや航空機の牽引を含むスピードスノーボードの世界で活躍している。
計測は、ギネス記録の公式認定員立ち会いのもと100mごとに計測機器を設置。車両およびスノーボーダーが安全に停止するためには、片道で全長400mが必要だ。
ギネス記録の規定により、往路と復路の双方向で計測し、その平均値が記録となる。果たして往路で早くも最高速の151.57km/hを記録、復路では147.72km/h。平均値の149.65km/hが見事、ギネス世界記録として認定された。
今回の挑戦には、ジェイミーの華麗なるライディングはもとより、レヴァンテのインテリジェント4輪駆動システムや横滑り防止装置をはじめとする各種電子デバイスを含む高いパフォーマンスが貢献している。ちなみに装着していたタイヤは、4mmのスパイクを1本あたり474本打ち込んだピレリ製スパイクタイヤ。氷雪上でも確かなグリップ性能を発揮したことは、この世界記録が雄弁に物語っている。