EV航続距離50km超を実現
ベントレーは3月5日、「ベンテイガ・ハイブリッド」を発表。市場導入は2018年後半を予定している。
ベントレー・モーターズの会長兼CEOのエイドリアン・ホールマークは次のようにコメントしている。
「電動化への第一歩となるベンテイガ・ハイブリッドには、ベントレーが継承してきた伝統的な価値観と最新技術とが融合しています。郊外ではエフォートレスなパフォーマンスを、そして都会ではエミッションゼロの静かな走りをといった具合に、エンジンとモーターのそれぞれのメリットをユーザーの皆様に享受していただくことは、世界各地で規制基準が強化されていることを考えますと、今後ますます重要となっていくことでしょう」
ベンテイガ・ハイブリッドは3リッターV6ターボのガソリンエンジンと、ジェネレーターの役割も兼ねるEモーターと呼ぶ電気モーターを組み合わせるプラグインハイブリッドパワートレインを搭載。走行はEVドライブ、ハイブリッドモード、ホールドモードの3つから選ぶことができる。純EV走行における航続距離は50km超を実現している。バッテリーの充電は家庭用コンセントの使用で7.5時間、急速充電設備を使えば2.5時間でフル充電が完了する。
駆動方式はフルタイム4WDで、オンロード走行向けに「スポーツ」、「ベントレー」、「コンフォート」、「カスタム」が設定されている。
そして、ベンテイガ・ハイブリッドのユーザー向けに、充電ユニット「Bentley by Starckパワードック」を製作。有名デザイナー、Philippe Starckとのコラボレーションによって誕生したこの充電ユニットはエレガントさとサステナビリティを兼ね備えた素材を採用。スタイリッシュな外観にはプレス加工したエコリネン生地と植物由来の熱硬化性樹脂を用い、正面のドーム型は熱間加圧鋳造したアルミニウムで形作られている。
ユーザーは優雅で無駄のないデザインのパワードックに充電用ケーブルをすっきりと収納し、自宅で安全に保管することができる。このパワードックがあればハイブリッドの充電をラグジャリーな気分で楽しむことができるうえ、機能美あふれるアート作品としての価値も十分だとベントレーは紹介する。
エクステリアでは、フロントドア下部とテールゲートに銅のカラーのバッジが備わるほか、ベントレーバッジとホイールのセンターマークにカッパー(銅)仕上げが施される。