レーシングカー「GTI TCR」のロードバージョン
5月9日にオーストリア・ヴェルターゼーで開催された「ゴルフGTIミーティング」において、フォルクスワーゲンは「ゴルフGTI TCR」を初披露した。
毎年5月上旬に行われるゴルフGTIミーティングは、世界中からゴルフGTIオーナーとファンが集まる恒例イベントで、今年で37回目を迎える。昨年は7300台のゴルフGTIと12万5000人が詰め掛けた。このイベントではフォルクスワーゲンから特別なモデルが発表されるのも恒例企画になっており、2016年は限定モデルのゴルフGTIクラブスポーツSが、そして2017年はワンオフのGTIクラブスポーツSが初披露された。
今回発表されるゴルフGTI TCRは、2018年から始まるワールド・ツーリング・カー・カップに参戦する同名レーシングカーのロードバージョン。レーシング仕様は350psを引き出す2リッター直列4気筒ターボエンジンをワイド化されたボディに積む。大きなリアウイングもこのレーシング仕様の特徴だ。
ロードバージョンもゴルフGTIがベースで、290ps/370Nmを発揮する2リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載。7速DSGを組み合わせ、フロントアクスルにはデフロックが備わる。最高速度は250km/hでリミッターが作動するが、リミッターを解除することが可能で、その場合は264km/hにおよぶ。
このゴルフGTI TCRの登場により、史上最速のゴルフGTIが誕生することになる。発売は2018年末を予定しているとのこと。