モータースポーツ

ル・マン24時間の開幕直前にニュル24時間のBMWを振り返る

最多勝利&最多出場を誇るBMW

 実はBMWのカスタマースポーツの歴史はとても長い。BMWを愛する顧客がもっと気軽にレースに参加できるようにと、1972年のBMWモータースポーツの誕生から間もなく開始されたシステムで、自らのワークスチームと並行して顧客チームのサポートに力を注いでおり、そのスタイルは時代を超えていまも大切に受け継がれている。

ヨギーの愛称で親しまれ、昨年までBMW Team Studieで荒聖治選手と共に日本のSUPER GT選手権で活躍したヨルグ・ミュラーが友人らと共にZ4 GT3をドライブ。BMWワークスドライバーではなくなったものの長年のファンから強く支持されていた。

 そんな長い実績からニュル24時間史上ではBMWが最多の19回の総合優勝を獲得、クラス優勝が182回、しかも大会スタート当初から2017年までに1622台ものBMWが参戦するなど、他メーカーに比べても群を抜いている。ファンのみならず、これほどにも参加者からも強く愛されるブランドがあるだろうか? ドレスアップしたご自慢のBMWでレースを観戦しにやって来るファンの多さに頷ける。こうした一体感もまたニュルの楽しみでもあるのだ。

 今年からル・マン24時間レースのように斜めの整列方式となり、ポールポジションから147台ものマシンが並ぶと、とても最後尾まで見渡せぬほどの長い列となった。満席のグランドスタンドとコース脇でテントを張るファンら21万人以上のスペクテイターらの大歓声のもと、ニュル24時間レースは華々しくスタートした。

 

 昨今ではパッケージツアーなどで日本からも多くのファンが応援に駆けつけるニュル24時間。水曜の夕方からニュル近郊の町、アーデナウで行われる「レーシングデイ」ではパレードやドライバーのサイン会、トークショーでレースウィークが幕を開け、日頃は閑静な街もお祭りムード満載。もちろん参加は無料! 木曜日からは本格的に練習走行や予選がスタートするほか、WTCRやクラシックレースも開催されるなど、プログラムは深夜までぎっしり。またル・マンウィナーやDTMドライバー、ワークスチームなど、世界的に有名なドライバーも数多く参戦しており、パドックで気さくにサインや撮影に応じてくれるのもニュルならでは。

 今年は晴天でスタートしたものの深夜から明け方にかけて大雨に見舞われ、繰り返す強い雨と濃霧に翻弄されレースはて一時赤旗中断するなど、『グリーンヘル』ならではの波乱万丈で濃密な24時間があった。残念ながらBMW勢はトラブルが多発し、無念のリタイヤが続出。今年スポーツカーの生産が70周年を迎えるポルシェが、メルセデスAMGとの激しいバトルを制してポルシェ史に新たな1ページを刻んだ。そう、46回目のフラッグが振られたと同時に、もう47回目へのカウントダウンは始まっている。

BMWのル・マン復活を飾るM8 GTEが仏サルテ・サーキットに登場。どんな活躍を見せてくれるのか!?

 

フォト&リポート:池ノ内みどり M.Ikenouchi
BMWコンプリート編集部

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