自動車専門誌ル・ボランと当サイトで好評連載中の【月刊イタフラ】番外編。日本時間の6月13日夜にロンドン郊外に降り立ったモータージャーナリストの嶋田智之氏が、スマホだけでリポートする、グランドツーリング紀行は、ついにサルテサーキットに。
サポートレースもサイコー!
ル・マン24時間レース本番の日には、いくつか前座的なサポートレースが行われる。そのひとつが、“AMRフェスティヴァル・レース”。これはヴァンテージのGT1、GT2、GT3、GT4、GTE、それにDBR9、そしてもちろんヴァルカンといった、アストン・マーティンの新旧GTレーシング・マシンとサーキット専用マシンが混走で走ってクラス優勝を争うレース。
実はこれに日本人ドライバーがエントリーしてるのです。以前、日本で取材をさせていただいたヴァルカンのオーナーである、三浦陽成さん。
三浦さんは2年前まではサーキットを走ったこともなく、ワインディングロードすらそう走ったりしたことがない方だったそうです。なのにたった2年で、この日頃は練習することすら叶わない、ものすごーく難易度の高いル・マンのコースを走るドライバーに! それもタイムだって悪くない。しかも、スピンしちゃうぐらい攻めて走ってる。御本人は「あっ、今、俺、かっこええやん! って思いたくて走ってるようなもんです」なんて笑いを取ったりしてるけど、いや……三浦さん、あなた、ホントにものすごーいことしてらっしゃるんですからね、マジで。
ちなみに写真を撮ったときには三浦さんはピットに移動しちゃって、ヘルメット姿はパートナーの中納 徹さん。
このAMRフェスティヴァル・レースの勝者は、何と! 生まれたばかりの新型ヴァンテージGT3。後方からスタートして、何と800psのヴァルカン達まで追い抜いて、見事にトップに立ったのだった。やっぱさー、レース専用に作られてるGT3マシンって速いのだねぇ……。
個人的に嬉しかったのは、昔から大好きだったDBR9をナマで見られたこと。めちゃめちゃカッコイイ! でしょ? ちなみに自然吸気V12サウンドもチョー最高だった。……しびれた!
DBR9とヴァルカンとヴァンテージGTEの3台並び。これもそうそう見られないよねぇ……。