美しい国を、愛しいクルマで
FILE.15 北海道 エサヌカ線 編
全国のヤナセから試乗車を借り、ドライブに出かける本企画。いよいよ夏の観光シーズン、満を持して北海道をドライブステージにセレクト。札幌から稚内までの約350kmを走り、最高の感動を手にできるロングドライブだ。夏の北海道を心ゆくまで楽しめる、今夏オススメのルートを紹介しよう。
美しい道は数あれど、この感動は北海道限定!
夏の北海道。そこには一生に一度は走ってみたい、感動と出会える道が数多く存在する。「もしひとつだけ選ぶなら?」と問わ れると、悩んでしまうところだが、今回ご提案するメインロードを推薦したい。宗谷地方の北部、猿払(さるふつ)村にひっそりと存在するエサヌカ線がそれだ。
ヤナセ札幌西支店でメルセデス・ベンツGLCをお借りして稚内エリアまでのナビをセット。最短ルートで350km、走行時間は約6時間。数字だけ見れば面食らうかもしれないが、オホーツク海沿いのシーサイドラインで稚内まで北上するのは人気のコースであり、道央の美瑛や旭川を巡りながらのんびり旅するのも魅力的。旅のスタイルに合わせたルートアレンジも北海道ドライブの楽しみのひとつだ。
また、新千歳空港を起点とする旅行者なら、「ヤナセ プレミアムカー レンタル」を利用するのもオススメ。マイカーと同じ車 種や購入を検討していたモデルでのロングドライブなら、プレミアムなひと時を味わえるだろう。
今回は道央自動車道、国道232号を通り、日本海オロロンラインを北上するルートをセレクト。天塩町の「道の駅てしお」を過ぎ、日本海とサロベツ原野を南北に貫く北海道道106号に出た頃が最初のハイライトだ。
まず目に飛び込んでくるのは、3.1kmに渡り道路と並行に整列するオトンルイ風力発電所の風車群。広大な原野にそびえ立つ最大高99mの風車は、圧倒的なスケールの存在感。ここから少しの所に信号機があるが、これを過ぎたら27.3km先の254号との十字路までブレーキを踏むことなく、ノンストップで走ることができる。空が暁色に染まる夕刻なら、利尻島に沈む夕日が言わずもがな美しく、最高のドライブステージとなるだろう。
国道238号で稚内市街を抜けたら、宗谷岬をぐるりとせず、ワインディングの北海道道1077号でショートカット。ステアリングをスッと切ると、GLCのボディは、切った分だけ右へ左へと気持ちよく頭を変えることに気づく。4MATICのパワーもさることながら、回頭性のよさもこのクルマの魅力なのだと、改めて気づかされた。
いよいよ今回のメインロード、エサヌカ線に到着。クランク状の交差点を挟んで北側4km、南側8kmのロングストレートとご対 面だ。フロントウィンドーの先の先では、地平線と空が溶けてくっ付き、この道が永遠に続くのかと錯覚してしまう。
さあ、あとはもうその先を目指してアクセルを踏み込むだけ。
ほかの道では決して味わうことができない、感動のステージが、そこに待っている。