これまでの記録を16秒上回る新記録を樹立
フォルクスワーゲンは、6月24日にアメリカ・コロラド州コロラド・スプリングスで開催されたパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムレースに出場した「VW I.D. Rパイクスピーク」が新記録を樹立して優勝したことを発表した。
ドライバーを務めたのはロマン・デュマ選手。過去に同レースで3度の優勝を経験しているほか、ル・マン24時間レースを2度制している実力派だ。
このレースは、156のコーナーを含む全長19.99kmのヒルクライムコースでその速さを競うもの。与えられたチャンスは1回限り。彼のドライブによって、I.D. Rパイクスピークは7分57秒148という新記録を樹立。これは、セバスチャン・ローブが2013年に樹立した記録を16秒も上回るものだ。
I.D. Rパイクスピークは、2基のモーターを搭載するEVレーシングカーで、システム総合で680ps/922Nmを発揮。0-60マイル(約97km/h)を2.25秒でこなす加速性能は、フォーミュラ1やフォーミュラEのマシンより速い。今回のレース結果によって、VWのEVレーシングカー技術が高水準であることが、見事実証されたのである。