プロが信頼して使える道具としての機能を追求したデザイン
新型ジムニーでもっとも目を引くポイントがエクステリアだろう。丸目ヘッドライトやスロットグリル、クラムシェルフードなどのアイコンはきっちり継承、思わずニヤリとしてしまう。その上で新型ジムニーには機能が凝縮されているのだ。
例えば、4WDらしいスクエアなボディは見切りがよく、狭路や悪路で車両感覚がつかみやすい。ほぼ垂直のサイドパネルは、悪路での車両姿勢を的確に判断できるだけでなく雪が積もりにくいという機能もある。また、Aピラーは先代よりも立たせることで広い前方視界を確保している。なお、車両サイズだが、ジムニーは車高が+45mm、ジムニーシエラは全長が-50mm、全高が+60mm、全幅は+45mmとなっているが、それ以外は先代と同じだ。
バンパーも対障害物を考えて設計されており、ジムニーのアプローチアングルは41°、デパーチャーアングルは51°、シエラではアプローチアングルが36°、デパーチャーアングルが50°となる。また、障害物乗り越え時にネックとなるランプブレークオーバーアングルは、両者ともに28°を確保。これはクロスカントリーカーの中でもトップクラスだ。
バンパーは無塗装とすることで装飾を排し、道具としての実用性を考慮している。また、ボディ色にも機能を追求し、レスキュー隊や林業従事者にはアピール度の高いキネティックイエローを、ハンターには隠れる性能のジャングルグリーンを用意している。すべてのプロが信頼して使える道具としての機能を追求したデザインとは何か。その答えを徹底して追求したデザインが、新型ジムニーには施されているのだ。