量産モデルの登場は2019年
このほどMINIは、同ブランドで初となる電気自動車のスケッチ2枚と概要を明らかにした。今から10年前に「MINI Eパイロット・プロジェクト」が立ち上がり、2017年に発売されたプラグインHVモデルの「MINIクーパーSEクロスオーバー・オール4」を経て、次なる一手を正式に告知したわけだ。これによりBMWグループは「Number ONE > NEXT」戦略をさらに推し進めることとなる。
公開の場として選ばれたのは、7月12日から15日に開催されたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード。会場に設けられたMINIスタンドでは、電気自動車標準モデルの概要を伝える「MINIエレクトリック・コンセプト」を実際に体験できる場も設けられた。
今回公開された1枚目のスケッチでは、MINIの特徴的なデザイン要素のひとつであるフロントグリルが閉じた構造となっていることが確認できる。これはグリル後方に冷却を必要とする機器がない電気自動車ならではの造形だ。
また、イエローのアクセントストリップと同色のEバッジは強いコントラストの配色で電気自動車であることが表現。一方、2枚目のスケッチはMINI電気自動車モデルの際立つホイールデザインを描いたもの。ホイールリムは、フロントグリルのアクセントストリップのモチーフを取り入れ非対称なフォルムに解釈し直したもので、昨年公開されたコンセプトモデルのものが踏襲されたことがわかる。
2017年にBMWグループは、すでにこのブランドの電気自動車の量産モデル開発を発表済みだが気になる発売開始は2019年を予定。これはクラシックMINIが販売を開始してからちょうど60年を迎える年でもある。
なお、MINI3ドアをベースにしたこの電気自動車はMINIオックスフォード工場で生産されるが、ドライブトレインは生産ネットワークにおいてEモビリティのコンピテンス・センターであるディンゴルフィンとランツフート工場が担当することになるという。