空気抵抗係数は0.22をマーク
ダイムラーは今年2月にフルモデルチェンジを受けて4代目となった新型「メルセデス・ベンツAクラス」を発表。ハッチバックモデルに続き、4月にはロングホイールベース仕様となるLセダンが誕生している。
新型Aクラスには、先頃日本にも導入された新型CLSに続きメルセデス・ベンツの新世代デザイン言語が用いられ、洗練されたスタリングを実現している。だが魅力はそれだけではない。ダイムラーはこのほど、新型Aクラス・セダンの空気抵抗係数(Dd値)が現行型CLAクーペと並ぶ0.22(前面投影面積2.19㎡)を記録し、世界の量産車の中でも最高水準の数値を実現したことを発表したのだ。
コンピュータ・シミュレーションや風洞実験によって最適化されたAクラス・セダンの空気抵抗。スタリッシュなデザインは、エンジンベイや前後スポイラー、アンダーボディ、そしてタイヤに至るまでを計算に入れて空力性能が弾き出されたものだ。ラジエターグリルの後ろにはシャッターシステムがオプションで設定され、エンジンベイを通る空気の流れを最小限に抑えることも可能だという。
ちなみに近い将来、日本への導入も予定されている新型Aクラス・ハッチバックのCd値は0.25(前面投影面積2.20㎡)で、従来型の0.26を上回る値を実現している。ご存知のように、ボディの空気抵抗はクルマの燃費を大きく左右し、走りのパフォーマンスにも影響を与える重要なファクターだ。洗練されたルックスに目を奪われがちな新型Aクラスだが、その性能は多角的に追求されているのである。