最強で最速の「スポーツシリーズ」 マクラーレン・オートモーティブは、7月中旬に本拠地である英国のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2018でワールドプレミアとなった、「マクラーレン600LT」をアジア・パシフィックで初公開。そのメディア向け発表会を東京渋谷区の都市型ホテルTRUNK(HOTEL)で開催した。 オープニング映像とともに登壇したマクラーレン・オートモーティブ・アジア日本代表の正本嘉宏氏によれば、日本は北米と英国に次ぐナンバー3のマーケットであり、現在まで累計800台ものマクラーレンが保有されているとのこと。また、同社が先ごろ発表した2025年までのビジネスプラン「Track25」についても言及し、このプランに含まれるエンジニアリングとリテーラーの充実の一環として、今年9月に正式オープンとなる正規販売店「マクラーレン麻布」についてもコメント。 そして、新型「マクラーレン600LT」とともにステージに登場した、マクラーレン・オートモーティブのアレックス・ロング氏によれば、伝説の称号「LT=ロングテール」は、ル・マン24時間で栄冠を勝ち取った「マクラーレンF1 GTR」レースカーと「マクラーレン675LT」クーペおよびスパイダーという限定生産モデルが有したスピリットと特性をすべて継承していることを意味するという。 「ロングテール」というだけに、全長は「570Sクーペ」よりも74mmストレッチされ、空力性能を追求した特徴的なフロント・スプリッターやリア・ディフューザー、固定式ウイング、カーボン製フラットボトムなどが与えられたほか、鍛造アルミ製サスペンションやカーボンファイバーをはじめとする軽量素材によって、車重を1247kgにまで削減。パワーウェイトレシオ2.08kg/psを実現するなど、サーキット走行に適したプロフィールを獲得している。さらにはマクラーレン・セナ用に開発されたカーボン製レーシングシートを装備すれば、「570Sクーペ」より100kgも軽くなるとのこと。 しかも、パフォーマンスによって「アルティメット」「スーパー」「スポーツ」に分類されるシリーズで、もっともポピュラーなスポーツシリーズに属しながら、ミッドシップに搭載された3.8リッターV8ツインターボは、背圧を抑える独特な上方排気システムを採用して、最高出力600psと最大トルク620Nmを発揮。0-100km/h加速は「675LT」に匹敵する2.9秒を記録、最高速度は328km/hにも達するという、まさに公道を走行できるレーシングマシンといえる。 この「マクラーレン600LT」は12カ月の期間限定生産となるが、6月下旬の発表とグッドウッドでの披露をきっかけに、すでに日本を含む世界各リージョンから多くのプレオーダーが集まっているとのこと。車両本体価格は29,999,000円(税込)となる。 マクラーレン・オートモーティブ http://jp.cars.mclaren.com/ 全文を読む