そのエクステリアは「5シリーズ」を彷彿?
ドイツ市街地のアウトバーンを走る、1台のプロトタイプと遭遇した。追い抜きざまにサイドミラーを見ると、それはなんと次期「BMW3シリーズ・ツーリング」。昨年、セダンを捕捉して以降、ツーリングのプロトタイプに遭遇するのは初めてのことだ。
当然、その擬装は比較的軽いものとはいえディテールまでわかるものではなかったがL字型テールライトを光らせるリアビューは、現行「5シリーズ・ツーリング」と近いイメージ。テスト車のテールゲートにはマウントスポイラーが備わり、エキゾーストパイプはデュアル仕様。ワゴンボディとはいえ、スポーティな風情に変わりはないようだ。
一方、フロントビューではワイドなキドニーグリル、それに隣接するLEDデイタイムランニングライト一体型のスリムなヘッドライト、そして大型のコーナーエアインテークが確認できる。ちなみに最近デビューした「X2」ではキドニーグリルに末広がりな造形を採用していたが、この新型3シリーズでは上辺が長い従来からの基本形状が踏襲されるようだ。
今回はテスト車のインテリア撮影にも成功しているが、こちらはむしろ外装よりも擬装が入念。しかしデジタル化が一層進んでいることは明らかで、たとえばドライバー正面の2眼式メーターはモニター化。BMWの次世代デジタルコックピット、「BMWオペレーティングシステム7.0」を搭載していることが確認できる。また、センターのモニターはタブレット風の造形が改められている可能性もある。
そのプラットフォームは「CLAR」を採用。大幅なボディの軽量化と、ホイールベースの延長が図られるがパワートレインのラインナップは現行型のアップデート版となる模様。エントリーモデルには、最高出力136psを発揮する1.5リッター3気筒ガソリンを搭載。その上には2リッター4気筒ガソリンやディーゼルを揃え、トップグレードの「M340i」には4WDの「xDrive」を組み合わせた3リッター直列6気筒ツインターボエンジンを搭載。最高出力は、385psまで高められているという。また、2リッター4気筒ガソリン+モーターのPHVモデルだけでなくEVが設定される可能性もあるようだ。
気になるワールドプレミアだが、2018年10月のパリ・サロンで登場するセダンと同時という説が有力だったが、ここに来てツーリングだけ遅れるという話も出ている。とはいえ、そのタイムラグはさほど大きくはなく最短では今年後半になるだろう。