特殊ガラスで前後のキャビンを隔てられる
ロールス・ロイスは8月31日、ファントムEWB(エクステンデッド・ホイールベース)に後席のプライバシー性を一層高める装備の「プライバシー・スイート」を発表。8月31日から9月9日まで中国で開催している成都国際モーターショーで披露した。
前後のシートは、エレクトロクロマティック・グラスを採用したパーティションによって隔てられる。このガラスはボタン操作によって透明/不透明が選択でき、前後のキャビンを視覚的に分けることができ、後席キャビンのプライバシー保護をより確かなものにする。さらに、リアウインド―とバックウインドーにはプライバシーカーテンが装備される。
パーティションの装備により、後席乗員の話し声などを前席に伝わるのを防ぐことができる。一方で、後席乗員は搭載されるインターコムシステムによって、前席乗員とコミュニケーションを取ることも可能だ。反対にドライバーは後席乗員に話かけられるが、後席乗員は任意でそれに応答できる。パーティションにはまた、後席乗員が開閉できる開口部が設置されており、必要に応じて書類などの受け渡しをすることも可能だ。
後席用のエンターテイメントシステムは、左右席それぞれにHDMIポートを備える高精細の12インチモニターが設置されており、手持ちのパーソナルデバイスと同期させることが可能だ。