清水和夫のDST

ポルシェ・マカン vs レクサスRX200t、期待以上のブレーキ性能で勝ったのは【清水和夫のDST】#66-4

マカンは期待以上のブレーキ性能。RXは今までの弱点を克服したもののESC介入の課題も残った

PORSCHE MACAN
●操縦安定性:★★★★☆
●Wレーン通過タイム平均:71.0km/h(2回平均)

マカンは最初の急ハンドルで何事もなく俊敏にレーンチェンジした。さすがベースのハードウェアの性能が高いと思いきや、メーターパネルを確認すると早期にESC(PSM)が介入していた。つまり電子制御を積極的に使っていたのだ。ドライバーには気づかせないように早めにトラクションコントロールとブレーキ制御を介入させる。危ない挙動は早期に解決する思想なのだ。100km/hで進入し、ブレーキングで80km/hくらいまで減速。そのPDKのギアダウンも見事だ。エンジン回転の同期が10回転もずれていない。まさに電光石火、正確無比の制御といえるだろう。通過速度はRXよりも遅いが、完璧なダブルレーンチェンジと評価したい。

 

ル・ボラン 2016年2月号より転載

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