2025年向けた大きな一歩
ドイツのアウディAGは9月18日、アメリカ・サンフランシスコに全世界のメディア関係者を含む約1600名を招待して、同ブランドが考える「電動モビリティ」と「自動運転」「デジタルビジネス」のプレゼンテーションイベント「The Charge」を開催。先ごろアウディAGの暫定CEOに就任した、セールス&マーケティング担当取締役のブラム・ショット氏が登壇し、同ブランド初となる市販ピュアEVモデルの「e-tron」を世界初公開した。
まさに電撃的なビジュアルエフェクトとともに登場した新型アウディ「e-tron 55 クワトロ」は、快適で広い居住空間が与えられたSUVモデル。ライトグレーのシングルフレームグリルやテールボード、特徴的なサイドシルのデザインに加え、LEDヘッドライトユニットとホイールスポークに施された4本のストライプが、特別なドライビング体験を提供するハイボルテージテクノロジーのアイコンとのことだ。
前後アクスルそれぞれに搭載するふたつの電気モーターが優れたトラクション性能と動力性能を発揮するとともに、最適な前後駆動トルクを連続可変配分する新世代クワトロドライブを採用。欧州規格のハイボルテージ急速充電に対応するバッテリーシステムをフロア中央の低い位置に搭載し、高効率なブレーキエネルギー回生機構を組み合わせることで、スポーティな走りのキャラクターと約400km以上という航続距離を可能にしている。
また、空力性能に優れたボディのフォルムはもちろん、市販車初投入というオプションの「バーチャル・エクステリア・ミラー」がエアロダイナミクスを向上させると同時に、新しいレベルのデジタル化を象徴。LTE AdvancedとWi-Fiホットスポットを標準装備したハイエンドのメディアセンターMMIナビゲーションの搭載など、新世代デジタル技術のトピックには事欠かない。
このアウディe-tronは、ブリュッセルのCO2ニュートラル・プラントで生産され、欧州市場へのデリバリー開始は2018年終盤を予定している。ちなみにドイツでの車両価格は79,900ユーロ(約1,047万円)となる。
アウディe-tron公式サイト https://www.e-tron.audi/en
なお、詳細はル・ボラン12月号(2018年10月26日発売)にてリポートを予定している。