2021年の生産開始に向けて極寒の地でテスト
2月5日、BMWは将来の自動運転を見据えた次世代EVとして、2021年から生産される「BMW iNEXT」の開発テストの模様を公開した。
iNEXTは、純EVドライブトレインにインテリジェント4WDシステムや専用サスペンションシステムを組み合わせたBMWの次世代EVモデル。ボディに偽装が施された姿だが、公開された写真からは同社がSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)と呼ぶSUVスタイルが確認できる。
公開されたのはスウェーデン・アリエプローグにあるBMWグループのウインターテストセンターでの走行風景。ここでのテストは、極寒の環境下でパワートレインやサスペンションをはじめとする各コンポーネントの調整が行われた。
電気駆動パワートレイン「eDrive」を構成する電気モーターや高電圧バッテリー、冷却システムは元来寒さに弱いもの。そこで、BMWはとりわけエネルギーマネジメントシステムへの充電や電気モーターなどへの電力供給、エアコンの作動におよぼす影響についての分析には細心の注意を払ったという。
そのほか、ステアリングシステムをはじめとするシャシー関連やブレーキシステムにいたるまで運動性能を左右する部分を調整、最適化を図るテストが実施された。BMWでは、正式発売に向けて今後もiNEXTをあらゆる環境でテストしていくとのことだ。